スマホの壁紙や新年挨拶用ステッカーが中国の若者に人気の「春節アイテム」に

人民網日本語版 2024年02月07日15:04

春節(旧正月、2024年は2月10日)まで残り数日となり、親族や友人とおしゃべりしながら食べるヒマワリの種やミカンなどをたくさん準備しているという人も多いだろう。そんな中、中国の若者は、「デジタル年越し用品」の準備を進めているようだ。銭江晩報が報じた。

「デジタル年越し用品」とは、春節期間中にさまざまなシチュエーションに合わせて、相手を喜ばせたり、楽しませたり、お祝いムードを高めたりできるバーチャルグッズのことだ。例えば、動画共有プラットフォームの会員カードや新年をテーマにしたスマホの壁紙、新年の挨拶をテーマにしたステッカー、微信(WeChat)で「紅包(お年玉)」を送る際のデジタルポチ袋、AIを利用したオリジナル新年挨拶ショートメッセージなどが、00後(2000年以降生まれ)の間で大人気の「デジタル年越し用品」となっている。

新年の挨拶は「チャットで」が主流に ステッカーで思いを表現

新年がテーマにしたスマホの壁紙や新年の挨拶をテーマにしたステッカー、新年の挨拶文の生成が、パーマやネイルなどに代わって、00後の間で今年人気となっている「春節に必要な3アイテム」になっている。

女性の呉さんはここ数日、春節の挨拶をする時の必須アイテムとなるSNSステッカーをチェックしているといい、「今は、新年の挨拶の多くはチャットで済ませるようになっており、ステッカーを使って気持ちを表すのは不可欠」と話す。

そんな彼女は様々なタイプのステッカーを集めたといい、人気アニメキャラクターや辰年がテーマのステッカーなどのほか、一部は有料のステッカーもあるという。「数元(1元は約20.6円)で動くかわいいステッカーセットが手に入るので、とてもお得だと思う」と呉さん。

ブロガーのハンドルネーム「@坡坡popo」さんは、飼っているネコの写真を使って、新年の挨拶用のステッカー18種類を作成したところ、数日の間に、ネットユーザー1万人以上が「いいね!」を押したという。彼女は、「長々とした新年の挨拶をつづったショートメッセージはあまり好まれなくなっている。一方、ステッカーなら、気軽にチャットを始めたり、チャットを終わらせたりできるので、みんな大好き」と話す。

00後の女子大生・涵さんは、デジタルポチ袋をチェックして、かわいいタイプと上品なタイプの2種類をすでに見つけたという。そして、「かわいいタイプは同級生や友人にお年玉を送る時に、上品なタイプは家族や親せきに送る時に使う。新年に新しいタイプのデジタルポチ袋を使うと、おめでたい雰囲気を演出できる。お年玉の額こそ小さいものの、セレモニー感を出して、春節ムードを盛り上げることができる」と話す。

2002年生まれの鄭さんは、新年がテーマのスマホの壁紙に変えたといい、「壁紙はスマホケースと同じで、今感じていることや気持ちを表すことができる。テストの時は、『合格必勝』という文字が入った壁紙にして、春節の時は、新年がテーマの壁紙にして、おめでたいお祝いムードを盛り上げる」と話す。

さらに凝った若者は、テクノロジーをフル活用しており、AIを使って新年の挨拶用の動画やオリジナルショートメッセージも製作している。(編集KN)

「人民網日本語版」2024年2月7日

注目フォトニュース

関連記事