中国独自開発の海底注水ツリーが使用開始

人民網日本語版 2024年02月07日15:23

中国海洋石油集団有限公司が6日、中国初の独自に開発した海底注水ツリーが湛江海域で使用開始されたと明らかにした。これは中国の海洋石油工業が古い油田の採掘率を高める新たな一歩を踏み出したことを示しており、中国の海洋石油工業の質の高い発展を推進する上で重要な意義を持つ。科技日報が伝えた。

注水ツリーは油田水中生産システムの中核設備の一つだ。地層深くにある油層とプラットフォーム水中注水パイプ装置をつなぎ、最大圧力約17メガパスカルの濾過海水を圧入し、古い油田の生産量を効果的に拡大できる。今回使用開始となった海底注水ツリーは幅3.5m、奥行き3.2m、高さ3mで、全体の重量は22トン近く。

海底注水ツリーの設計・製造を確立している企業は世界でもわずか数社しかない。今回開発された海底注水ツリーは軽量化と低コストの特徴を持ち、海外の同類製品と比べると重さが40%減り、コストが60%削減されており、浅い海域で広く適用できる。潿洲油田で使用開始された初の海底注水ツリーにより、原油生産量が5万トン増える見込みだ。(編集YF)

「人民網日本語版」2024年2月7日

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