中国、新型カルシウム-酸素電池の開発に成功

人民網日本語版 2024年02月22日13:42

復旦大学繊維電子材料・部品研究院、高分子科学学部、先進材料実験室などの研究者はこのほど、新型カルシウム-酸素電池を研究開発した。同電池は室温条件で電気化学的に充放電が可能で、そして安定動作のサイクル回数が700回に達し、高い安全性や低コストなどの優位性を示している。これに関連する成果はこのほど「ネイチャー」にオンライン掲載された。光明日報が伝えた。

カルシウム金属は酸化還元電位が低く多価であるなどの特徴がある。中国の豊富なカルシウム資源と結び合わせれば、金属カルシウムに基づく電池システムは将来のエネルギー応用において明るい見通しを持つ。うちカルシウム-酸素電池は最高の理論エネルギー密度を持つものだが、これまで室温での安定的な充放電が実現されていなかった。

カルシウム-酸素電池は主に金属カルシウム負極、カーボンナノチューブ空気正極、有機電解質の3つの部分から構成される。この電池の設計は性能とコストを最適化しただけでなく、環境の持続可能性とフレキシブル電子デバイスにおける応用の需要をも両立させている。うち金属カルシウム負極は低コストな上、理論容量も大きいため、電池全体に高いエネルギー密度を持たせるのに役立つ。(編集YF)

「人民網日本語版」2024年2月22日

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