「AI+」が政府活動報告に初めて登場
人民網日本語版 2024年03月11日13:20
今年の全国両会(全国人民代表大会・中国人民政治協商会議全国委員会)の政府活動報告に現れた新しいキーワード「AI(人工知能)+」行動が、熱い議論を巻き起こした。「AI+」が政府活動報告に盛り込まれたのは今回が初めてとなる。国はこの行動によりどのようなメッセージを発信しようとしているのだろうか。専門家が解説した。中央テレビニュースが伝えた。
まず政府活動報告の具体的な記述を見ておこう。「科学技術イノベーションの新たなブレイクスルーの実現」に言及する際、「重要中核技術の研究開発の成果が豊富だ」と評価し、「AIや量子技術などの先端分野のイノベーション成果が続出」と特別に言及した。「現代化産業体系の構築推進に力を入れ、新たな質の生産力の発展を急ぐ」に言及する際、同報告は、ビッグデータやAIなどの研究開発・応用を深め、「AI+」行動を実施し、国際的な競争力を持つデジタル産業クラスターを構築するとした。
中国情報通信研究院人工知能研究センターの魏凱常務副センター長は、「我々はすでにこの段階に到達した。少し前に各業界のデジタル化を推進してきたが、次はスマート化の段階になる。AI+は現状にぴったりで、非常にいいタイミングだ」と述べた。
中国のAIの力強い発展は各業界に全く新しいエンパワーメントをもたらし、そして企業と個人の発展に新たなチャンスをもたらしている。工業・情報化部(省)賽迪研究院のデータによると、中国の2023年の企業による生成系AI採用率は15%に達し、市場規模は約14兆4000億元(1元は約20.4円)だった。専門家は、生成系AIは35年に世界に90兆元近くの経済価値を創出し、うち中国は30兆元を突破すると予測した。(編集YF)
「人民網日本語版」2024年3月11日
関連記事
- 【部長通路】工業・情報化部「中国はAI+行動を展開する」
- 【王毅外交部長記者会見】AIグローバルガバナンスは発展と安全を共に重視すべき
- 「風烏」大規模AIモデル、10km級の気象予報を実現
- 復旦大学が大規模AIモデルを開発 視覚障がい者の生活をサポート
- 全人代代表がSoraを語る「デジタル技術でAIの手綱を引き締め」
- 四川省のブロガーがAIを駆使して生成したショート動画「西遊記」が話題に
- AIスマートサービスの力で外国語を「自由に操る」義烏の女性経営者
- 動画生成AI「Sora」 「動画があれば真実」は過去のものに
- HSBC調査「中国大陸部の中小企業はAIへの投資意欲が世界8大市場で最高」
- 中国は先頭グループ! 世界AIガバナンス評価指数が発表
このウェブサイトの著作権は人民網にあります。
掲載された記事、写真の無断転載を禁じます。
Tel:日本(03)3449-8257 Mail:japan@people.cn
掲載された記事、写真の無断転載を禁じます。
Tel:日本(03)3449-8257 Mail:japan@people.cn