AIスマートサービスの力で外国語を「自由に操る」義烏の女性経営者
「你好(ニーハオ)」「Bonjour(ボンジュール)」「Hola(オラ)」……あるネット上で注目された動画では、浙江省義烏市の女性経営者の張吉英さんが各国の言語を流暢に「話し」、自社の商品をよどみなく紹介していた。新華社が伝えた。
義烏市場で傘のビジネスに20年間携わっている張吉英さんは、自分がこんなに多くの外国語を流暢に「話せる」ようになるとは思いもしなかった。彼女をサポートしているのは、義烏国際商貿城が打ち出した商品貿易分野の大規模言語モデルと、新しくアップグレードした「Chinagoods」人工知能(AI)スマートイノベーションサービスプラットフォームだ。
義烏国際商貿城に店を構える販売業者がこのプラットフォームに自分たちが作成した中国語の動画をアップすると、30種以上の言語のバージョンに置き換えられ、その言語の発音に合わせて口の動きを調整するリップシンクも行われる。これは、「世界から購入、世界に販売」をする義烏が、AI技術による従来型貿易エンパワーメントにおいて行った最新の試みだ。
このプラットフォームを利用して作った1分間の動画が思いがけず大きな話題になり、張さんは3ヶ月間で外国の顧客を50−60社増やした。さらには3、4年連絡がなかった海外の顧客からも新商品の注文を獲得した。
義烏では以前、外国の顧客と商売をする際に言葉が通じず、価格についても電卓の数字を叩いて交渉しなければならなかった。ビジネスパートナーの新たな姿を目にしたあるドイツの顧客は、「今や彼らは各種デジタル化ツールを使って顧客を獲得し、見積もりを出し、受注するようになった」と驚きの声を上げる。
この技術が応用されるまで、100以上の国に製品を販売する義烏でも、業者がどの言語にも堪能というわけにはいかず、交流がスムーズにいかない状況が、ある程度において事業拡大の妨げになっていた。複雑で変化が激しい経済情勢と急速に発展するデジタル経済を前にして、義烏の従来型経営モデルはますます大きな課題に直面するようになった。しかし、これまで課題に直面した際、義烏が出した答えは常に「絶え間ないイノベーションと模索」をすることだった。
義烏は現在、世界範囲で210の海外倉庫を運営している。国際貿易のトータルリンクから着手してデジタル貿易プラットフォームを構築し、ワンストップのデジタル化された商品選択、取引、通関、決済などのサービスを提供している。
科学技術によるエンパワーメントという新たなツールを手にした張さんは、2024年の発展に対して自信にあふれている。張さんはAIデジタル機能を活用し、24時間連続の多言語ライブ配信を行い、顧客との意思疎通をより円滑にすることで、市場でより多くのチャンスを手にしたいと考えている。(編集YF)
「人民網日本語版」2024年2月28日
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