農産物輸送に利用される普通列車、農村建設の発展に貢献

人民網日本語版 2024年03月12日15:16

走行距離100キロメートル余りの区間の運賃はわずか4元(1元は約20.4円)、改札はなく、乗車券は乗ってから購入するスタイルで、路線バスに似ている。四川省の大涼山の奥深くを走行する「成昆鉄道(成都-昆明)」の5633/5634号は公益性を持つ普通列車で、沿線には38の郷・鎮があり、周辺97郷・鎮の住民が利用している。運賃は10年間変わらず、初乗り運賃はずっと2元のまま据え置きで、各駅に停車する。

貴州省六盤水市の営盤苗(ミャオ)族・彝(イ)族・白(ペー)族郷は、貴州省を東南に向けて流れる北盤江の南岸に位置する。六盤水市内には水紅鉄道が走っており、営盤郷には5キロメートルの区間に茅草坪、渡船寨、三家寨の3つの駅がある。水紅鉄道の沿線ではサトウキビ、桃、キウイフルーツ、ヤマモモなどの農産物が豊富にある。

ここ数年、上記の3駅を経由する2本の普通列車によって、特色ある農産物と観光の産業チェーンが構築されて、農村建設が新たな発展を遂げた。

村民たちは毎日運行する普通列車で自分たちの栽培した農産物を近くの郷・鎮の市場に売りに行き、収入がアップした。豊かになった農家の多くが新しく家を建て、かつてこの地域の人たちが住んでいたかやぶき屋根の家は、今では村のシンボル的存在となっている。(編集KS)

「人民網日本語版」2024年3月12日

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