中国・ホンジュラス国交樹立1周年、両国協力に著しい成果

人民網日本語版 2024年03月28日08:01

中国とホンジュラスは2023年3月26日に国交を樹立した。ホンジュラスは、中国にとって182ヶ国目の国交樹立国となった。国交樹立後、両国関係は急速に発展した。この1年間で、両国協力はどのような成果を挙げたのだろうか?

ホンジュラスのサルバドール・モンカダ駐中国大使は「歴史上前例のない章」という言葉で、両国の国交樹立の持つ重要な意義を形容した。モンカダ大使は国交樹立1周年記念イベントでも、「両国関係は歩み出したばかりだが、その足取りは強固だ」と指摘した。

国交樹立後間もなく、エビやコーヒー、バナナなどホンジュラスの特産品が中国市場に進出した。ホンジュラスは3ヶ月足らずで「一帯一路」(the Belt and Road)のメンバーに加わり、新開発銀行(BRICS銀行)への参加も申請した。昨年11月、ホンジュラスは中国国際輸入博覧会に主賓国として参加し、ホンジュラスの出展企業40数社は幸先の良いスタートを切った。先週には、中国とホンジュラスの自由貿易協定(FTA)の第4回交渉が行われた。

中国税関の統計によると、2023年の中国とホンジュラスの貿易額は前年比21.1%増の19億1000万ドルに達した。このうち、中国からホンジュラスへの輸出は18.2%増加し、ホンジュラスから中国への輸出は177.6%も増加した。

モンカダ大使は「この1年間で私は深セン、福州、成都を訪れた。我々の訪問した成都の会社は、我々の必要とする水力発電に尽力していた。また、文化交流面でもさらに多くの事をしたいと考えている。文化交流を通じて、兄弟のような親善と相互理解をもたらすことができる。マヤ文明の最も重要な遺跡の1つはホンジュラスにある。我々は中国の考古学者と話し合いを進めており、うち1人はすでにホンジュラス入りし、遺跡関連の取り組みを始めている」と説明した。

両国は芸術、スポーツ、映画・テレビ、科学技術などの分野で協力を推進し続けている。ホンジュラスからの留学生の第1陣も中国各地で留学生活を始めている。

先週には長沙市とホンジュラスのサン・ペドロ・スーラが友好協力関係を締結した。国や地方、政府や民間、様々な分野やレベルで、中国とホンジュラスの関係は「歴史上前例のない章を開き」、共同発展の良き友人、良きパートナーとなっている。

2012年以来、中国は中南米地域にとって第2の貿易パートナー、第3の投資元国であり続けている。昨年1年間だけで、中国はホンジュラスと継続中のFTA交渉以外に、エクアドルやニカラグアと正式にFTAを締結した。現在、中南米に中国の自由貿易パートナーは5ヶ国ある。中国と中南米は新たな分野でも協力の機会を求めている。

アルゼンチンのマルセロ・スアレス・サルビア駐中国大使は「我々は、中国は科学技術分野、新科学技術、グリーン経済、クリーンエネルギーなどの分野で指導力を持っており、世界に利益をもたらすことができると考えている。我々は、こうした分野で共に発展したいと考えている。現在、中国は各分野で中南米諸国に投資している。これは多くの国々の発展にとって助力となっている。我々はこうした関係を継続し、高めることを常に望んでいる」と述べた。

今年、中国-ラテンアメリカ・カリブ諸国共同体(CELAC)フォーラムは発足10周年を迎える。この協力体制と一連の協力の場を通じて、中国と中南米は緊密な交流の中で相互信頼を増進し続け、南南協力の模範である中国・中南米関係は「互恵・ウィンウィン」の措置のいずれにおいても新たな成果を収め続けている。(編集NA)

「人民網日本語版」2024年3月28日

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