中国初の中軌道ブロードバンド通信衛星が打ち上げ
中国は9日、西昌衛星発射センターでキャリアロケット「長征3号B」を使い、「知恵天網1号01星」を打ち上げた。衛星は順調に予定の軌道に乗り、打ち上げが無事成功した。新華社が伝えた。
中国は9日午前9時43分、西昌衛星発射センターでキャリアロケット「長征3号B」を使い、「知恵天網1号01星」を打ち上げた。衛星は順調に予定の軌道に乗り、打ち上げが無事成功した。(魯浩 撮影)
「知恵天網」は清華大学が独自に打ち出した中軌道汎同期軌道宇宙ネットワークソリューションで、8基の中軌道ブロードバンド通信ネットワーク衛星を1群とし、高度2万kmの軌道上に配置し、世界をカバーする通信衛星ネットワークを構築する。そして需要に応じ16星(2群)や32星(4群)など複数種類のカバーネットワークに拡張できる。
衛星コンステレーションは完成後、世界を死角なくカバーするカスタマイズドブロードバンドネットワークサービスを実現するとともに、低軌道衛星インターネットと高軌道衛星インターネットと共同で、統一的な宇宙・空・地上6Gネットワークを構築することができ、フルシーン・全領域にわたり各種ユーザーによるアクセスを実現する。
「知恵天網1号01星」の打ち上げ後、衛星・地上フレキシブルビーム、衛星間高速レーザーリンク、安全なネットワークプロトコルなどの技術イノベーションを通じ、動的ビームホッピングの需要に応じたサービス、そして大容量の衛星搭載処理・スイッチング技術試験を実施し、ユーザーの随時アクセス及びインターネット業務や地上のモバイル業務などの相互接続を満たす。
衛星は軌道上運用後、中国と南極科学観測基地の科学観測データの直接接続、低軌道衛星データリアルタイム伝送などの典型的なシーンの応用実証を行い、宇宙インターネットイノベーション実験プラットフォームの構築、そして知恵天網業界応用モデルの模索のためのしっかりした基礎を固める。(編集YF)
「人民網日本語版」2024年5月10日
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