鼓浪嶼「八卦楼」の保護を支えた習近平総書記 歴史的文脈を守る

人民網日本語版 2024年05月20日16:11

鼓浪嶼北東部の筆架山の北東麓に位置し、厦門港を見下ろす八卦楼(撮影・許秋珩)

鼓浪嶼北東部の筆架山の北東麓に位置し、厦門港を見下ろす八卦楼(撮影・許秋珩)

110年以上の歴史を持つ八卦楼は、福建省厦門(アモイ)市の鼓浪嶼(コロンス島)のランドマークの一つだ。習近平総書記はかつて厦門での在任期間中、この建築物の運命を変えた。

1907年に建てられた八卦楼は、1960年代以降、コンデンサー工場として使用されていた。1983年、中国共産党厦門市委員会と厦門市政府は、ここに博物館を建設することを決めた。

当時、厦門市はあらゆる面で発展を要し、資金不足に直面していた。八卦楼の修復のために厦門市はまず50万元を調達し、国家文物局から48万元の拠出を受けたが、資金はすぐに足りなくなった。

1986年、中国共産党厦門市委員会常務委員、厦門市副市長だった習氏は八卦楼を視察した後、30万元の拠出を承認し、修復作業の緊急事態を解決した。この資金的支援により、八卦楼は修復され、生まれ変わった。2005年から、八卦楼の本館は鼓浪嶼オルガン博物館として一般公開され、年平均で延べ50万人以上の観光客を迎えている。

鼓浪嶼は「万国建築博物館」と称えられる。全国重点文化財保護施設である八卦楼は、鼓浪嶼世界文化遺産の中心的要素の一つ。(撮影・楊勁堅)

鼓浪嶼は「万国建築博物館」と称えられる。全国重点文化財保護施設である八卦楼は、鼓浪嶼世界文化遺産の中心的要素の一つ。(撮影・楊勁堅)

一棟の建物の保護から島全体の重視へ、そして一都市の建設から国全体の指導へ……長年にわたり、習総書記は歴史的文脈を守ることに対する初心を変えず、貴重な遺産の保護を重視し続けてきた。

2017年7月8日、「鼓浪嶼:歴史的共同租界」は世界遺産リストに登録された。その中で、八卦楼は鼓浪嶼世界文化遺産の中心的要素の一つとして、国連の世界遺産保護専門家から高く評価された。

鼓浪嶼の世界遺産登録申請の成功を聞き、習総書記は「世界遺産登録申請は遺産をより良く保護・利用するためであり、成功経験をまとめ、国際的な考え方を参考にし、長期的に有効なメカニズムを整え、祖先の残した文化遺産を心を込めてしっかりと守り、歴史的文脈をより良く継承していく必要がある」との重要な指示を出した。(編集NA)

「人民網日本語版」2024年5月20日

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