昼休みに芝生で寝転ぶ若者が増加 「公園20分間リラクゼーション法」が人気に

人民網日本語版 2024年05月24日16:01

正午に上海市徐匯区の地下鉄・雲錦路駅付近の芝生の上で寝転ぶ若者たち(写真提供・取材対応者)。

正午に上海市徐匯区の地下鉄・雲錦路駅付近の芝生の上で寝転ぶ若者たち(写真提供・取材対応者)。

中国では最近、ポケットパークや芝生が「充電スポット」となっており、平日の正午にそこへ行くとたくさんの若者の姿を見ることができる。上海徐匯区の地下鉄雲錦路駅付近の芝生が最近、ソーシャルメディアプラットフォームで話題となっている。この芝生は、仕事のことをしばらく忘れて、のんびりする若者の姿であふれている。中国新聞網が報じた。

この全く新しいリラックス法が最近、ソーシャルメディアプラットフォームでは、「公園20分間リラクゼーション法」と称され、自ら体験した多くのネットユーザーから「自分と地球のデートタイム」、「公園に20分いたら精神的エネルギーロスが癒された」といった声が寄せられている。

地下鉄・雲錦路駅付近の商業市街地にあるこの芝生は、横長で、階段状になっている。平日の正午にそこへ行くと、芝生の上で寝転んでいる若者20人以上を見かけた。そのほとんどは、近くのオフィスビルで働くホワイトカラーだ。一人で寝転んでいる人もいれば、同僚と一緒に寝転んでいる人もいた。

上海市民の辛さん(女性)は、「3月からここに来て寝転ぶようになった。ビニールシートもわざわざ用意した。天気さえ良ければ、毎日昼休みにここに来て、20分寝転んで、リラックスしている。少しずつ暑くなっているので、一番多い時と比べるとここに来る人は減っている。最も快適な4月なら、来るのが遅れると良い場所はなくなっていた」と話す。

ソーシャルメディアプラットフォームを見ると、多くのネットユーザーが「この芝生は人間工学に基づいている」と絶賛しており、他の地域のネットユーザーからは「私の街にも作ってほしい」との声が続々と上がっている。

中国で今年の春から流行している「公園20分間リラクゼーション法」というのは、毎日、少しの時間を取って外に行くと、運動をしなくてもリラックスでき、公園や自然の豊かな場所で20分過ごすだけでメンタルヘルスが向上するという、ある雑誌の研究結果に基づいている。

業界関係者は、「『公園20分間リラクゼーション法』が爆発的人気となっているのは、無料で楽しむことができ、コストパフォーマンスが高いから」としている。中国各地は近年、都市建設を進める過程で、「ポケットパーク」といった小規模であっても美しい緑の空間が次第に増えてきており、都市にいながら、自然を感じることができる場所となっている。

「2023年中国国土緑化状況公報」によると、2023年、中国で新たに建設された、またはリニューアルされた都市の緑地は3万4000ヘクタールで、建設が始まった「ポケットパーク」は4128ヶ所、建設されたグリーンロードは5325キロだった。(編集KN)

「人民網日本語版」2024年5月24日

注目フォトニュース

関連記事