中国で「ブルーカラー」として働くカメルーン人男性
ガラス繊維大手「巨石集団」の浙江省桐郷市にあるサブ工場で電気技術者として働くカメルーン人のTAKAM TEDOUM ROMUALDさんは、工場の機械の検査とメンテナンスを担当している。人民網が報じた。
巨石集団の桐郷市にあるサブ工場で取材に応じるTAKAMさん(5月24日撮影・葛泰佚)。
「中国きてもうすぐ10年」と話すTAKAM さんは、仕事の合間に、流暢な中国語で彼と中国の「縁」について語ってくれた。
2015年、兄の一言がきっかけで、中国に留学したTAKAMさんは、浙江師範大学でコンピューティングインテリジェントコントロール・電気機械工学を専攻した。「当時、兄はビジネスをしていて、生活雑貨や建材などを仕入れるために、よく中国に来ていた。それで、僕に中国に来て、そのサポートをしてほしいと考えていた」と振り返る。
巻線工場で機械のメンテナンスを行うTAKAMさん(撮影・章斐然)。
カメルーンで、経済的に恵まれた家庭で育ったTAKAMさんは、元々は中国で「ブルーカラー」として働くことは考えていなかったという。
しかし、卒業までまもなくという時期に、学校が企画した就職説明会で、「巨石集団」の募集を見て、「この企業は大きく、中国国内外に工場があり、これはチャンスだと思って、履歴書を送った」という。
桐郷市に本部を置く巨石集団は、ガラス繊維生産の分野においては「隠れたチャンピオン」で、その製品は100ヶ国・地域以上に輸出され、市場占有率は27%に達している。
TAKAMさんは同社の桐郷生産拠点で働いて4年以上になり、メンテナンスのほか、従来型の生産ラインのアップデートにも携わっている。「家族も中国に呼ぶ予定」と話すTAKAMさんは、中国は急発展しており、最先端技術を誇るほか、待遇もとても良いと感じている。
巻線工場で機械のメンテナンスを行うTAKAMさん( 撮影・章斐然)。
今後について、TAKAMさんは、「将来的には、帰国して起業したい。カメルーンのたくさんの機械や設備は中国製。でも、組み立て済みの機械は高価。それで、帰国して機械を組み立てる工場を経営し、部品を輸入して、現地で組み立て販売して、利益を出せるようにしたい」とした。(編集KN)
「人民網日本語版」2024年6月4日
関連記事
掲載された記事、写真の無断転載を禁じます。
Tel:日本(03)3449-8257 Mail:japan@people.cn