【大国外交・習主席と文化交流】中国とカザフスタンの「千年の友情の継承」を希望

人民網日本語版 2024年07月03日10:56

「中国とカザフスタンは良き隣人、良き友人、良きパートナーであり、両国民には数千年の友好的交流の歴史があり、古代シルクロードの文明間の交流と相互参考という美しい詩篇を共に綴ってきた」。2024年3月29日、習近平国家主席とカザフスタンのトカエフ大統領は2024年の中国「カザフスタン観光年」の開幕式にそれぞれ祝賀メッセージを寄せ、習主席はメッセージの中でこのように述べた。

カザフスタン大統領府内で催された芸術展「カザフスタンと中国の千年の対話」。(撮影・楊立峰)

カザフスタン大統領府内で催された芸術展「カザフスタンと中国の千年の対話」。(撮影・楊立峰)

1700キロ余りの国境、2000年余りの友好的交流の歴史、1本の古代シルクロードは、中国・カザフスタン両国を固く結びつけている。

2022年9月、習主席はカザフスタンを国賓訪問した。盛大な歓迎式典の後、トカエフ大統領は習主席を「カザフスタンと中国の千年の対話」芸術展に招待した。芸術展では、カザフスタン国立芸術博物館の所蔵する中国・カザフスタン両国の芸術の逸品が展示された。一つ一つの精緻で美しい中国絵画と磁器、カザフスタンの絹織物と陶磁器は、中国とカザフスタンが千年にわたり輝かしい文化を学び合い、参考にし合ってきたことを生き生きと示しており、両国民の幾世代にもわたる友好的交流の歴史の証人でもある。

2013年9月、カザフスタンの首都アスタナで、習主席は重要演説を行い、「シルクロード経済ベルト」の共同建設という重要なイニシアティブを初めて打ち出した。かつて古代シルクロードの要衝であったカザフスタンは、「一帯一路」(the Belt and Road)共同建設が初めて提唱された地となった。

2023年5月17日午後、習主席は陝西省西安市で、中国・中央アジアサミット出席のため訪中し、国賓訪問中のカザフスタンのトカエフ大統領と会談した。会談後、両首脳は『中華人民共和国とカザフスタン共和国の共同声明』に署名し、経済・貿易、エネルギー、交通、農業、コネクティビティ、地方、人的・文化的分野などにおける多くの二国間協力文書の調印に立ち会った。(撮影・黄敬文)

2023年5月17日午後、習主席は陝西省西安市で、中国・中央アジアサミット出席のため訪中し、国賓訪問中のカザフスタンのトカエフ大統領と会談した。会談後、両首脳は『中華人民共和国とカザフスタン共和国の共同声明』に署名し、経済・貿易、エネルギー、交通、農業、コネクティビティ、地方、人的・文化的分野などにおける多くの二国間協力文書の調印に立ち会った。(撮影・黄敬文)

10年以上にわたり、中国・カザフスタン両国は「一帯一路」共同建設の推進を主軸とし、各分野の協力で実り豊かな成果を収め、両国民に恩恵をもたらし、千年間続いてきた中国とカザフスタンの友情に新たな活力を吹き込んだ。

カザフスタン最大の都市アルマトイの南部に、中国の有名な音楽家である冼星海の名を冠した通り「冼星海大通り」がある。1942年、冼星海は各地を転々とした末にアルマトイに辿り着いた。見知らぬ土地で、貧しさと病気にさいなまれていた彼を、カザフスタンの音楽家バイカダモフが受け入れ、温かい家を提供した。アルマトイでの数年間に、冼星海は「民族解放」「神聖な戦い」「満江紅」などの著名な作品を創作するとともに、カザフの民族的英雄アマンゲルディの事績に基づく交響詩「アマンゲルディ」を創作し、ファシズムとの戦いを激励し、現地の人々に広く歓迎された。

2019年、中国とカザフスタンの合作映画「音楽家」が製作され、冼星海とバイカダモフが音楽によって綴った中国・カザフ両国民の偉大な友情が描かれた。映画は上映後、多くの賞を受賞した。

カザフスタン・アルマトイ市の冼星海記念碑。(撮影・葉蓮娜)

カザフスタン・アルマトイ市の冼星海記念碑。(撮影・葉蓮娜)

「私たち家族が生活が困窮し、危険を冒す中でも、冼星海氏を助けたのは、カザフ・中国両国民には昔から困難な時には助け合う伝統があるからだ」。バイカダモフの娘であるバデルガンさんは当時を振り返ってこう語った。「カザフスタンと中国の幾世代にもわたる友好の歴史の記憶は、すでに私たちの遺伝子に書き込まれ、代々受け継がれている」。

国の交わりは民の相親しむに在り。習主席は「文化交流と観光協力は、中国とカザフスタンの民心の通じ合いの重要な架け橋であり紐帯だ」と指摘した。

中国とカザフスタンは近年、観光協力推進の面で絶えず新たな成果を挙げている。2017年11月、駐アスタナ中国観光事務所が正式に設立され、中国が中央アジア諸国に設立した初の観光事務所となり、中国とカザフスタンの文化・観光交流の促進に積極的な役割を果たしている。2023年11月、中国とカザフスタンの査証(ビザ)相互免除協定が正式に発効し、両国の観光客の入国がさらに便利になった。2024年には、中国におけるカザフスタン観光年の枠組みの下で、35件以上のイベントが開催される。文化センター相互設置協定が調印され、魯班工坊が設置され、青年交流の美しいエピソードが頻繁に伝えられている……中国とカザフスタンの人的・文化的な交流や協力は絶えず深まり、実態を伴うものとなっており、千年間続いてきた友情がさらに深く人々の心に浸透している。

カザフスタン魯班工坊の自動車整備技術実習区で、中国から提供されたスマートロボット車を操作・調整する2人の技術者。カザフスタン魯班工坊は東カザフスタン州の州都オスケメンにある。同プロジェクトは天津職業大学と東カザフスタン技術大学が共同で設立を引き受け、2023年12月9日に試験的に開始された。(撮影・趙益普)

カザフスタン魯班工坊の自動車整備技術実習区で、中国から提供されたスマートロボット車を操作・調整する2人の技術者。カザフスタン魯班工坊は東カザフスタン州の州都オスケメンにある。同プロジェクトは天津職業大学と東カザフスタン技術大学が共同で設立を引き受け、2023年12月9日に試験的に開始された。(撮影・趙益普)

未来に向けて、習主席は「観光協力を深め、人的往来を強化し、千年間の友情を受け継ぎ、手を携えて中国・カザフスタン関係の新たな『黄金の30年』をしっかりと築き、中国カザフスタン運命共同体の構築に新たな貢献を果たす」との切なる希望を表明した。(編集NA)

「人民網日本語版」2024年7月3日

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