北京、自動運転「タクシー」が近く登場 運賃は安くなるか
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北京市経済・情報化局が「北京市自動運転車条例」の叩き台となる草案について意見を募集している。北京市は、市内公共電動バス、オンライン配車サービス、レンタカーなど都市交通サービスにおける自動運転車の利用を支援する計画だ。
2020年9月、北京は全国初のハイレベル自動運転モデル地区を他の都市に先駆けて計画・設置した。現在、北京市民はモデル地区で自動運転「タクシー」をワンタップで予約でき、副都心の三大文化施設(北京芸術センター・北京城市図書館・北京大運河博物館)周辺でも無人バスが運行を始めている。無人販売車、無人パトロールカー、無人清掃車なども次々と道路に投入されている。
記者はこのほど、北京の亦荘で自動運転「タクシー」に乗車し、北京大興国際空港へ高速で向かった。前方に車がない場合、時速120キロで安定して走行でき、安全員の馮氏が同乗していた。
馮氏によると、現在の自動運転車の緊急対応能力は非常に高く、車線変更、追い越し、回避なども容易にこなせる。
現在、北京の自動運転モデル地区では、すでに自動運転「タクシー」の無人化テストが始まっており、安全員は運転席から助手席、後部座席、車外での遠隔管理へと段階的に移行している。
北京市経済・情報化局の担当者によると、北京のハイレベル自動運転モデル地区では、これまでに31社のテスト企業に路上テスト用ナンバープレートを発行しており、自動運転テストの走行距離は2800万キロメートルを超えた。北京市はまた、スマート路側インフラが整備された地域の全域開放を支持し、段階的かつエリアごとに重点的なアプリケーションシナリオを開放している。
こうした動きが進む中で、タクシーやオンライン配車サービスのドライバーは徐々に取って代わられるのだろうか?
北方工業大学自動車産業イノベーション研究センターの張翔研究員は、自動運転「タクシー」が5年以内に小規模の商業運行を開始するだろうと見ている。そうなれば、一部のドライバーは、スクールバスや通勤バスなどの他の交通機関の運転手へと転職することが必要となるだろう。
張研究員は、自動運転「タクシー」業界の初期段階では、消費者を引きつけ、利用客数を増やすために運賃が安くなると指摘。将来的には、業界が成熟するにつれて、自動運転「タクシー」の運賃は現在の3分の1になるはずであり、車両製造コストも大幅に低下するだろうとの見方を示した。(編集NA)
「人民網日本語版」2024年7月11日
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