【新職業】スマートコネクテッドカーO&Mスタッフ:自動運転車の「お医者さん」
北京自動運転モデルエリアに足を運ぶと、王偉さん(39)が、自動運転テスト車両のセンサーの検査を行っていた。王さんの仕事は、自動運転車及び自動運転機能を実現するLiDARやミリ波レーダー、カメラなどを含むセンサー、ハードウェアのメンテンナンスのほか、ソフトウェア・ハードウェアのアップデートなどだ。
道路を走る自動運転テスト車両内で車載機器の路上試験をする王偉さん(6月19日撮影)。
中国人的資源・社会保障部(省)が先ごろ発表した19の「新職業」や29の「新職種」の追加に関する計画を見ると、自動車業界関連の職業や職種も少なくない。
専門的な設備や工具、測定器、計器を使って、スマートコネクテッドカーや道路の設備の設置、テスト、調整、状態モニタリング、メンテンナンス、修理などを担う王さんの仕事にも、「スマートコネクテッドカーO&Mスタッフ」という正式名称が付けられた。
自動運転テスト車両の車内に搭載されている設備を検査する王偉さん(6月19日撮影)。
2010年に北京に来た王さんはあるドローン関係の会社で回路基板の溶接や手作業でのワイヤーハーネス制作といった業務に従事するようになり、「仕事をしながら、自動運転や自動飛行に対する理解を次第に深めていったようなもの。その流れで自動運転の分野にも触れるようになった」という。
自動運転テスト車両のセンサーを検査する王偉さん(6月19日撮影)。
そんな王さんは2019年に、自動運転技術の開発を手がけるスタートアップ企業・小馬智行(Pony.ai)に正式に入社し、第一線のエンジニアとして働き始めた。「後付け設備は全て、自分たちでメンテンナンスしなければならない。例えば、トランクの設備やワイヤーハーネスなどは定期的に検査や交換を行う必要がある。また、車の上に設置されているセンサーやカメラなども非常に重要な設備だ」と説明する。
自動運転テスト車両を検査する王偉さん(6月19日撮影)。
中国人的資源・社会保障部が「新職業」を発表した後、業務内容に変化は生じていないが、王さんは、「自分の仕事が社会に認められ、さらに上を目指すためのステップができ、その上限もさらに高くなった気がする」と充実感を抱くようになったという。そして、「将来、自動運転車のテストエンジニアになりたい。業界がレベルアップし続けるにつれて、個人が目指すことができる成長の可能性も大きくなった」と希望を抱いている。(編集KN)
「人民網日本語版」2024年7月12日
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