トンネルと地下工事――世界に影響を与えた中国の9大プロジェクト
山々を掘削し、川や海を渡る。中国では5万キロメートルを超える鉄道・道路のトンネルが重要な通り道となり、世界最大の高速鉄道網と高速道路網を形成している。国際トンネル協会はこのほど、「過去50年間に世界に影響を与えた50のトンネルプロジェクト」を発表した。中国からは9件が選ばれ、数で世界最多だった。
成昆鉄道の沙馬拉達トンネル
四川省涼山彝(イ)族自治州喜徳県で、成昆鉄道の沙馬拉達トンネルを通過する列車。(撮影と報道・宋豪新、熊笠)
1966年11月に主体工事が完成し、トンネルの地質条件が複雑で、建設は困難を極めた。
京広鉄道衡広複線の大瑤山トンネル
広東省韶関市で、京広鉄道衡広複線の大瑤山トンネルから出てきた列車。(撮影・秦明、写真提供は影像中国)
1987年12月に主体工事が完成し、中国で初めて開通した超長距離複線電化鉄道のトンネル。
西康鉄道の秦嶺トンネル
陝西省商洛市で、西康鉄道の秦嶺トンネルから出てきた高速列車。(撮影と報道・龔仕建、李徳森)
1999年9月に完成し、中国で初めて全断面掘削機を採用して施工が行われた鉄道トンネル。
青蔵鉄道の新関角トンネル
青海省海西蒙古(モンゴル)族蔵(チベット)族自治州天峻県にある青蔵鉄道新関角トンネルから出てきた高速列車「復興号」。(撮影と報道・賈豊豊、周悦翔)
2011年8月に全線が開通し、中国初の標高3000メートル以上で青蔵高原の複雑な地質環境下に建設された長さ30キロメートル超のトンネル。
港珠澳大橋の沈埋トンネル
港珠澳大橋(香港・珠海・マカオ大橋)の東人工島で海底トンネルから出てきた車両。(撮影・劉大偉)
2017年5月に閉合した世界最長の道路沈埋トンネルであり、唯一の大水深沈埋トンネル。
香港の屯門-赤鱲角トンネル
香港の屯門から赤鱲角に至るトンネル。(写真提供は香港特別行政区政府路政署)
2020年12月に通行がスタートし、香港初の海底で掘削・建設されたもので、これまでで最長・最深の車が通行する海底トンネル。
深セン地下鉄14号線
深セン地下鉄14号線崗厦北総合交通ハブセンター。(撮影と報道・程遠州、王澗斌)
2022年10月に開業し、中国最高レベルの全自動運転システムを備えた無人路線、市民の移動の利便性を大幅に向上させた。
深中通道の海底トンネル
深中通道(深セン-中山ブリッジ)の沈埋トンネルの最後の沈埋函と最終継手のフローティング設置プロセス。(撮影・張佰承、写真提供は人民視覚)
2023年6月に閉合し、長さ約6.8キロメートル、このうちの沈埋トンネルは世界で最長・最大幅の鋼殻コンクリート沈埋トンネル。
青島膠州湾の第二海底道路トンネル
青島膠州湾の第二海底トンネルの施工現場。(撮影・張進剛、写真提供は影像中国)
世界で建設規模が最大、長さが最長の海底道路トンネル。(編集KS)
「人民網日本語版」2024年7月12日
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