最も暑い三伏 背中の日光浴は手軽なヘルスケア? アドバイスつき
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毎年、一年で最も暑い三伏のシーズンを迎えると、背中の日光浴が注目を集める話題になる。「背中の日光浴は陽の気を取り込み、身体にたまった『湿』を取り除くことができる」と言う人もいれば、「ダイエットに効果的」と言う人もいる。ただ中には、「日光浴をしていて熱中症になった友達がいる」という人もいた。三伏の背中の日光浴には、どんなメリットがあるのか。具体的なやり方はどうか。
▽三伏の背中の日光浴は本当に陽の気を補い「湿」を取り除くことができるか?
▽答えは「できる」
三伏シーズンは自然界で陽の気が盛んになる時期だが、気温が高く湿度が上がり、陽の気が損なわれやすくなる。
人体の経絡を見ると、流れが滞りやすく冷えやすい経絡が2本ある。1本は背中の真ん中にある督脈で、「陽脈の海」と言われ、全身の陽の経絡を司る。もう1本は膀胱経で、頭から足まで全身をめぐる経脈だ。
三伏に背中の日光浴をすれば、督脈と膀胱経が陽の気を生じるのを助け、陽の気が満ちれば、「湿」と冷えは自ずからなくなり、経絡の流れがよくなり、内臓を調節し、病気に負けない強い身体になるといったメリットがあるほか、腎臓の働きを助け、カルシウムの吸収を促し、血の流れを改善し、睡眠の質を高めることもできる。ただダイエットには大した効果がなく、脂肪燃焼を助けることはできない。
三伏の背中の日光浴へのヘルスケアアドバイス
三伏の背中の日光浴は、午前7~9時か午後3時以降がよく、日差しが強い時は時間を適宜前後させてよい。毎日する必要はなく、1日おきでいい。
三伏の背中の日光浴は、主に背中の中心から下の部分、特に脊柱の両側の膀胱経のツボを日に当てる。背中に太陽を浴びて軽く汗ばむ程度でよいが、大量に汗をかいてはいけない。日光浴をしている時に、汗をかきすぎるほか、体温が上昇する、全身に力が入らない、めまいがするなどの不快な症状が現れたら、熱中症の可能性があるので速やかに病院に行った方がいい。
どれくらいの時間、日光浴をしたらいいのか。大人は1回15-30分。高齢者は年齢が上がると、ビタミンを合成する力が弱くなるので、日に当たる時間を適宜長くするとよいが、1度に当たりすぎてはだめで、軽く汗ばむ程度でよい。子どもは皮膚が柔らかいので、個人差はあるが、最長でも15分を超えないようにする。
背中の日光浴に適した人:身体の「湿」が多い、陽虚の体質(寒さに弱く、手足が冷えやすく、元気がない)で、抵抗力が弱い人たちは適度な日光浴をすればメリットがある。
背中の日光浴に適さない人:光線過敏症(紫外線アレルギー)の人、高血圧、脂質異常症、糖尿病、冠状動脈性心疾患、妊婦などは控えた方がいい。(編集KS)
「人民網日本語版」2024年7月26日
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