四川省康定山市で土石流発生 被災者939人が避難
作業員が復旧作業を進める国道318線(8月3日、ドローンで撮影・劉坤)。
四川省甘孜蔵(カンゼ・チベット)族自治州康定市姑咱鎮で8月3日早朝3時半ごろ、山津波・土石流が発生し、同省雅安市と康定市を結ぶ雅康高速道路の康定-瀘定区間にある日地1号トンネルと2号トンネルを繋ぐ橋が流され、車が橋の下に落下したほか、姑咱鎮日地村の家屋も土砂に流され、行方不明者が出ている。新華社が報じた。
4日午後2時半の時点で、姑咱鎮日地村では死者6人が確認されたほか、11人が行方不明となっている。また、雅康高速道路では橋が流され、合わせて11人が乗った車4台が橋の下に落下し、死者2人、行方不明者8人が確認されているほか、1人が現在病院で治療を受けている。復旧工事が全力で進められ、基地局7ヶ所全てが復旧し、通信可能な状態となったほか、被害のあった光ファイバーケーブル15.4キロ分も修復され、被災地では外部との通信がほぼ滞りなく行える状態となっている。
郎鼓村の避難所で被災者の情報を記録する姑咱鎮の幹部(8月3日撮影・劉坤)。
また被災地には救助隊員1554人が派遣されているほか、車両・装置·設備311台(セット)、通信設備68台(セット)、捜索・救助器具約1500個、災害救助犬8頭、ヘリコプター1機、大型ドローン1機が投入されており、行方不明者の捜索や負傷者の治療のほか、交通、電力、通信の確保といった作業が全力で展開されている。
さらに被災者939人が避難所や親戚・友人宅といった安全な場所に移送されたほか、避難所が設置された郎鼓村や下瓦斯鋰鉱、二社区(コミュニティ)、市第一中学校の4ヶ所には、水と電気が供給され、宿泊と食事が可能な態勢が整えられた。
道路が寸断されたことで、足止めされている観光客やトラックの運転手は、「110」番通報や政務サービスプラットフォーム「12345」への連絡を通じて、情報収集のほか、関連サポートの提供などを求めることが可能となっている。甘孜蔵族自治州には現時点までに、サービスポイントが202ヶ所設置されており、ボランティア延べ1602人を派遣し、観光客延べ6456人にサポートを提供している。また、康定市と瀘定県にはトラックの運転手を対象にしたサービスポイント8ヶ所が設置されているほか、実際の状況に合わせて、臨時サービスポイントの開設も進められている。(編集KN)
「人民網日本語版」2024年8月5日
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