第1期国家公園設立の成果

人民網日本語版 2024年08月22日11:04

2021年10月12日、中国は第1期国家公園として、三江源国家公園、大熊猫(ジャイアントパンダ)国家公園、東北虎豹国家公園、海南熱帯雨林国家公園、武夷山国家公園を正式に設立した。保護区の面積は23万平方キロメートルに及び、保護区内の動植物は中国の陸域国家重点保護野生動植物種の約30%に及ぶ。光明日報が伝えた。

国家林業・草原局(国家公園管理局)は8月19日、北京で国家公園事業推進会議を開き、第1期国家公園整備の最新データを発表した。データによると、第1期国家公園は、科学研究プラットフォーム、国際協力、社会参加の評価指標で「優秀」が90%以上を占めた。生態効果の評価指標では「優秀」が75%、科学普及・宣伝教育効果では「優秀」が70%、社会的効果の評価指標では「優秀」が80%を占めた。

近年、国家公園の整備が加速するにつれ、保護区内の生態系の真正性と完全性が効果的に保護され、フラッグシップ種の個体数が回復している。

三江源国家公園では一連の生態修復事業により、長江、黄河、瀾滄江の源流域が総合的に保護され、チルーの個体数が7万頭以上にまで回復した。ジャイアントパンダ国家公園では重点的な生態回廊の建設により、野生のジャイアントパンダの70%以上が保護された。武夷山国家公園では、国家一級保護野生動物のミミセンザンコウやマエガミホエジカなどのフラッグシップ種が10数年ぶりに確認され、雨神角蟾(学名:megophrys ombrophila)など17の新種が発見された。

「国家公園空間配置計画」に基づき、中国は49の国家公園候補地を定めた。総面積は約110万平方キロメートルと、陸域国土面積の10.3%を占め、管轄海域は11万平方キロメートルに及ぶ。これらの地域には、5000種以上の陸生脊椎動物と2万9000種以上の高等植物が分布し、国家重点保護野生動植物種の80%以上とその生息地が保護されることになる。

国家林業草原局の担当者は「国家公園を整備することで、中国は最も重要な自然生態系、最も独特な自然景観、最も重要な自然遺産、最も豊かな生物多様性を保全し、未来の世代に貴重な自然資産を残すことができる。国家公園の整備は28省(自治区・直轄市)の400以上の県に恩恵をもたらし、56の民族が国家公園の自然環境がもたらす恵みを共有する壮大な構図を形成することになる」と述べた。(編集NA)

「人民網日本語版」2024年8月22日

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