10数mの木を10数cmの瓶に入れる理由は?
人民網日本語版 2024年08月26日16:09
滇桐(てんとう)はアオイ科の大きな喬木で、1921年に雲南省で初めて発見・命名され、今から6500−2万年前の新生代第三紀の遺存属だ。人民網が伝えた。
中国科学院昆明植物研究所極少個体群野生植物総合保護チームは2006年より滇桐の保全生物学の研究を開始し、その遺伝資源の調査、収集、総合保護活動を体系的に実施している。
滇桐の木。(撮影・楊静)
研究チームは10年以上にわたる困難な調査を経て、雲南省、西蔵(チベット)自治区墨脱県、貴州省で500本余りの滇桐の個体を発見した。滇桐はその特殊性と絶滅危惧状況により、緊急救助・保護が必要な極少個体群野生植物に分類された。
滇桐の実。(撮影・陳智発)
効果的に救助し保護するにはどうすればいいだろうか。従来的な導入・栽培方法は時間がかかり、栽培から開花し実を結ぶまで数10年かかることが多い。滇桐を例にすると、遺伝資源の採取から人工繁殖により開花、結実までに8年かかる。一方で、華蓋木はさらに、初めて結実までに30年かかる。
滇桐の花。撮影・陳智発
中国科学院昆明植物研究所の教授級エンジニアである羅桂芬氏は2010年より、組織培養法により希少・絶滅危惧植物の栽培を試み、高さ十数メートルの巨木を十数センチメートルの瓶の中に収めている。同研究所ではすでに60種以上の極少野生植物が組織培養法により、遺伝資源の分離保存が行われている。(編集YF)
「人民網日本語版」2024年8月26日
このウェブサイトの著作権は人民網にあります。
掲載された記事、写真の無断転載を禁じます。
Tel:日本(03)3449-8257 Mail:japan@people.cn
掲載された記事、写真の無断転載を禁じます。
Tel:日本(03)3449-8257 Mail:japan@people.cn