中国の神経科学成果が世界2位に 中米共同研究が最多
国際的に有名な学術出版機関であるシュプリンガー・ネイチャーは10日、最新の「ネイチャー」別冊「Nature Index 2024 Neuroscience」において、中国は2019−23年に神経科学成果で米国に次ぐ世界2位となり、神経科学の研究では中国と米国の共同研究が最多だったことをプレス向けに発表した。中国新聞網が伝えた。
「ネイチャー」別冊「Nature Index 2024 Neuroscience」の表紙(写真提供・シュプリンガー・ネイチャー)。
認知機能の謎の解明は21世紀最大の科学的課題の一つで、人口の40%以上を苦しめている神経疾患への対応に役立つ可能性がある。「Nature Index 2024 Neuroscience」は神経科学分野でリードする国と機関を示すとともに、その研究の進歩を推進する上での課題を探った。
Nature Indexを象徴する指標「シェア」によると、米国は2019−23年に神経科学成果で他国を大きくリードした。米国に続いたのは中国、ドイツ、英国、日本。成果上位10ヶ国のうち、米国の神経科学成果のシェアは、Nature Indexのシェア全体に占める割合も最高で、約14%だった。一方、日本は7%、中国は4%と相対的に低かった。
2019−23年のNature Indexによると、米国は最も多くの神経科学共同研究に参加した上、各パートナーシップの中で最も大きな貢献者だった。中国と米国との神経科学研究の共同研究も、その他のすべての国を上回った。
ハーバード大学、米国立予防衛生研究所、スタンフォード大学、マックス・プランク協会、カリフォルニア大学サンフランシスコ校は神経科学分野でトップ5の機関となっている。中国科学院は6位で、唯一トップ10入りした中国の機関となった。トップ10のうち7機関が米国。ハーバード大学のNature Indexのシェア全体のうち19.6%が神経科学関連で、中国科学院は3.8%だった。(編集YF)
「人民網日本語版」2024年10月11日
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