中国のソフトウェア産業規模、2025年に15兆元を突破へ

人民網日本語版 2024年10月30日09:45

中国ソフトウェア業界協会はこのほど、「中国ソフトウェア産業の質の高い発展報告書(2024)」を作成・発表した。同報告書によると、中国のソフトウェア産業は40年以上の蓄積と発展を経て、すでに社会全体の生産性向上を促進する強力なエンジン、そしてデジタル経済発展の重要インフラになっている。「ソフトウェアがすべてを定義する」ことはすでに業界の共通認識になっている。

中国のソフトウェア産業は現在、発展の「急行車線」に入っている。ソフトウェア産業は安定成長の傾向を保ち、規模が持続的に拡大している。中国のソフトウェア・情報技術サービス業の売上高は2013−23年の間に3兆600億元(1元は約21.5円)から12兆3200億元に成長した。年平均成長率は16%。2023年の中国のソフトウェア・情報技術サービス業の一定規模以上の工業企業(年売上高2000万元以上の企業)は3万8000社以上。ソフトウェア業務の売上高は12兆3258億元で、利益総額は1兆4591億元。ソフトウェア業界の売上が中国のGDP(国内総生産)に占める割合は9.8%で、国民経済における支柱としての地位が日増しに明らかになっている。

同報告書によると、中国のソフトウェア産業の発展は数多くの新たなチャンスと課題に直面しており、デジタルトランスフォーメーション(DX)市場は発展の大きな可能性を秘めている。中国の今後3−5年のDXは5−10兆元の市場需要を生み出し、中国のソフトウェア企業に巨大なビジネスチャンスをもたらす。大規模言語モデルの幅広い応用は、ソフトウェア業界をより高いレベルに押し上げ、ソフトウェア開発のプロセスをよりスマートでスムーズにし、開発のハードルを効果的に引き下げ、開発の効率を高め、ソフトウェア業界のイノベーションと発展に新たな活力を注入する。オープンソースはソフトウェア技術及び産業イノベーションの主導的なパラダイムになる。将来的にオープンソース文化の持続的な進化と応用シーンの持続的な拡張に伴い、オープンソースモデルはソフトウェア技術及び産業イノベーションにおいてより重要な役割を果たすことになる。

同報告書は、中国のソフトウェア産業は量的変化から質的変化への高度発展期に入ったとしている。そして中国のソフトウェア業界は今後5−10年で幅広い市場の見通しと大きな発展の可能性を示すことになり、ソフトウェア産業の規模も12−15%の複合年間成長率を保つ見込みだとしている。中国ソフトウェア業界協会の予測によると、25年までに中国のソフトウェア産業の規模が15兆元の大台を突破し、28年には20兆元の大台を突破する見込みだという。(編集YF)

「人民網日本語版」2024年10月30日

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