【文言物語】青銅器篇(下)古代ギリシャ青銅器

人民網日本語版 2024年11月01日09:29

前回は中国の青銅鼎について紹介したが、ヨーロッパにもグルメに関わる青銅器があるのだろうか?

ヨーロッパにおける青銅器発祥の地は、アナトリア半島だった。これは現在のトルコ領内にあたり、そこから四方に広がっていった。ヴィクスのクラテル(Vix Krater)はおよそ紀元前6世紀後半に製造されたものと見られている。その高さは1.64メートルで重さは208.6キロ、容量は1100リットル。現存する古代ヨーロッパ最大の青銅容器となる。その工芸スタイルから専門家は古代ギリシャ製であるとしている。

2つの地域では、その芸術の表現形式や内容は同時代であっても異なっており、青銅器の使い方にも若干の違いがある。西洋では主に神を祀る際に使われ、神話がメインとなっている。一方、中国における青銅器の紋様には人々の生活が反映されている。しかし、地域や時代を問わず、食事に対するこだわりは人類共通のものと言えるだろう。(編集SC)

「人民網日本語版」2024年11月1日

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