米国籍の華人・魯照寧氏が南京に史料を寄贈

人民網日本語版 2024年05月31日10:48

米国籍の華人・魯照寧氏の文化財・史料寄贈式が5月28日、江蘇省南京市の抗日航空烈士紀念館で開催された。魯氏の同館への寄贈は今回で5回目となる。中国新聞網が報じた。

南京抗日航空烈士紀念館に文化財・史料を寄贈した米国籍の華人・魯照寧氏(5月28日撮影・泱波)。

南京抗日航空烈士紀念館に文化財・史料を寄贈した米国籍の華人・魯照寧氏(5月28日撮影・泱波)。

今回寄贈されたのは中国の抗日戦争に関する紙媒体の文献、書籍、雑誌、CD、衣類など16点(セット)。これらの史料はさまざまな角度から中国と米国の空軍が協力して作戦を実行した歴史を記録している。

魯照寧氏が寄贈した文化財・史料(撮影・泱波)。

魯照寧氏が寄贈した文化財・史料(撮影・泱波)。

1964年に南京市で生まれた魯氏は、中学校卒業前に家族と一緒に米国へ移住した。そんな魯氏は幼い頃、家族から中国侵略日本軍が1937年に南京で大虐殺を行ったことを聞き、米国に移住後、現地の中国語の新聞や雑誌のほか、米国籍の華僑作家・張純如さんの英語の著作「THE RAPE OF NANKING」を読み、痛ましく思う気持ちを抱き続けてきた。そして、2003年、一般見学者として中国侵略日本軍南京大虐殺遭難同胞紀念館を見学した時に、心を大きく揺さぶられ、それからの約20年、何度も南京を訪問し、さまざまな紀念館に自身が海外で集めた史料を寄贈してきた。現在までにその数はすでに2000点(セット)以上に達している。

魯氏は「今年定年退職の手続きをした。今後は史料の研究と収集にもっと多くの時間を当てたい」とした。(編集KN)

「人民網日本語版」2024年5月31日

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