吉林省蛟河市に過去最多のコウノトリが飛来

人民網日本語版 2024年11月13日13:24

吉林省吉林市に属する蛟河市の郊外に先ごろ、数千羽のコウノトリが飛来し、壮観な光景が広がっている。蛟河市によると、飛来したコウノトリの数は過去最多に達した。中国新聞網が報じた。

水資源が豊富な蛟河市は近年、自然環境の保護や修復を強化しており、多くの希少な鳥類が飛来する中継地、または生息地となっている。

吉林省蛟河市に飛来し、採餌するコウノトリの群れ。撮影・田宇

吉林省蛟河市に飛来し、採餌するコウノトリの群れ。撮影・田宇

中国で「鳥類の国宝」と呼ばれているコウノトリは、国家一級保護動物。その優雅な姿と、絶滅の危機にあることで注目されている。コウノトリは河川、池沼、湿原などに生息し、魚やエビなどを餌とし、自然環境に対する要求が高く、水質のよい環境でしか生息できない。

吉林省蛟河市に飛来したコウノトリの群れ。撮影・田宇

吉林省蛟河市に飛来したコウノトリの群れ。撮影・田宇

蛟河市によると、現時点で約3000羽のコウノトリが飛来したという。吉林市野生動物保護協会の呉剣鋒秘書長によると、コウノトリは毎年3月ごろから中国の東北エリアに飛来し、吉林省や黒竜江省で営巣して繁殖する。そして、11月上旬になると、長江の中・下流の湖などへと移動する。

呉秘書長によると、コウノトリは蛟河市で餌を十分に食べ、体力が回復すると南へ移動する。一方、雛はもうしばらく滞在し、餌を食べて体力が十分についた時点で飛び立ち、先に飛び立った仲間たちを追いかける。11月末になり水面が凍結すると、全てのコウノトリが東北エリアから南へと移動するという。(編集KN)

「人民網日本語版」2024年11月13日

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