中国独自の7500立方メートルの液化二酸化炭素輸送船が引き渡し
人民網日本語版 2024年12月02日13:25
中国が独自に設計・建造した7500立方メートルの液化二酸化炭素輸送船「北極光先鋒」号が11月29日、遼寧省大連市で引き渡された。この船は、中国船舶集団大連船舶重工集団有限公司がノルウェーNorthern Lights社のために建造したもので、引き渡し後は欧州の二酸化炭素回収と貯留計画に活用される。新華社が伝えた。
二酸化炭素の回収と貯留は、「ダブル炭素」(CO2排出量ピークアウト・カーボンニュートラル)を実現するための重要な手段の一つ。「二酸化炭素を海底に閉じ込める」と言われている海上二酸化炭素地質貯留とは、回収した二酸化炭素に加圧して海上二酸化炭素貯留プラットフォームまで輸送し、さらに海底の地層に注入し、二酸化炭素を大気や海水から隔離するというものだ。二酸化炭素は深海の底層で封じ込められ、溶解・吸着・鉱物化されることで、恒久的に貯留される。
液化二酸化炭素輸送船は、海上二酸化炭素地質貯留のための重要な装置だ。今回引き渡された「北極光先鋒」号は、全長130メートル、型幅21.2メートル、構造用喫水8メートルで、マイナス35℃の低温にも耐えられる特殊な材料で作られた2つの全圧式C型液化貨物タンクを備えており、7500立方メートルの液化二酸化炭素を積載できる。この船は引き渡し後、欧州の産業分野で排出された二酸化炭素を、ノルウェー西海岸の二酸化炭素の受け入れターミナルまで輸送し、処理後に海底地下2600メートルに注入し、恒久的に貯留する。(編集SC)
「人民網日本語版」2024年12月2日
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