指先を刺すことなく、糖尿病患者の非侵襲的血糖モニタリングを実現する新技術
人民網日本語版 2025年02月06日13:35
2月5日、上海交通大学医学院付属瑞金病院国家内分泌代謝病臨床研究センターの王衛慶教授のチームと瑞金病院医療チップ研究所、そして関連研究員チームが共同で開発した無侵襲血糖測定技術が「ネイチャー・メタボリズム」にオンライン掲載された。中央テレビニュースが伝えた。
この研究は、多重微小空間オフセット型ラマン分光(mμSORS)スペクトル技術という無侵襲血糖測定技術を独創的に生み出した。検出機器に手のひらを軽く当てるだけで、血糖値を正確に測定することが可能であり、侵襲的な血糖測定がもたらしていた痛みや感染リスクを回避できる。
世界では糖尿病患者が5億人を超え、中国では成人の糖尿病罹患率が12%にも達しており、糖尿病は深刻な公衆衛生上の問題となっている。血糖値を効果的かつ定期的に測定することは糖尿病管理の基礎だが、現在行われている通常の血糖値測定法はすべて皮膚を侵襲するもので、痛みや不快感、さらには血液感染などの問題を引き起こす可能性があり、長期的な血糖値モニタリングに対する患者のコンプライアンスが低下し、医療従事者の方針や指示に従わない人もいる。ここ数十年来、非侵襲血糖測定技術は次第にホットな研究テーマになってきたが、精度と汎用性において常に大きな課題に直面していた。この技術は個別にキャリブレーションを行って精度を維持するためにズレを調整する必要がなく、即時検査が可能で、年齢や肌の色、肥満度などの違いに対応しており、今後の大規模な応用に向けて基盤となる汎用性に優れている。(編集ES)
「人民網日本語版」2025年2月6日
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