中国東部で新たに1.8億トンのシェールオイル埋蔵量を確認

人民網日本語版 2025年03月04日14:26

自然資源部(省)石油ガス埋蔵量評価・審査弁公室の審査・認定を経て、中国石油化工集団有限公司(中国石化)の新興油田および溱潼油田がいずれも典型的な内陸断層盆地シェールオイル油田と確認されたことが3日、中国石化への取材で分かった。これにより、新たに確認された埋蔵量は1億8027万4900トンとなり、中国の東部地域における内陸断層盆地シェールオイル油田が2ヶ所誕生したことになる。これは、新たに公布された「シェール層系石油埋蔵量推定規範」に基づき初めて認定されたシェールオイルの確認埋蔵量であり、中国における内陸断層盆地シェールオイル資源の効率的な探査および開発計画に対し、重要な指針となるものだ。科技日報が伝えた。

シェールオイルとは、有機質に富むシェール層系に含まれる石油資源を指す。中国におけるシェールオイル資源は探査のポテンシャルが大きく、国家の重要な戦略資源であるとともに、将来的には中国の原油の安定生産を長期にわたって支える重要な代替資源となる見込みだ。自然資源部は今年1月17日、「シェール層系石油埋蔵量推定規範」を公布し、同日より施行した。

新興油田は渤海湾盆地の済陽窪地に位置し、溱潼油田は蘇北盆地に位置する。審査の結果、両油田のシェールオイルはともに古第三紀断層盆地における深水湖成層の有機質豊富な頁岩に賦存し、その層厚が大きく、広範囲に分布し、安定した地質構造を有し、埋蔵深度も大きいことが確認された。また、砂岩や炭酸塩岩などの挟在層がほとんど見られず、典型的な内陸断層盆地における基質型シェールオイルだと認定された。さらに、両油田の頁岩地層は高い地層圧力と優れた圧縮性を有し、単一井の生産量が高く、試験採油の結果も良好であり、安定生産期間が長いことが確認された。(編集ES)

「人民網日本語版」2025年3月4日

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