就職市場で人気の業界・人材は? データで見る春季採用の新動向
春を迎え、就職市場が活発化している。人工知能(AI)やロボット関連分野の人材は需要・供給ともに旺盛で、2025年の春季採用市場では「AIブーム」が到来している。
求人プラットフォームのデータによると、2025年春季採用ではAI業界の求職者数が前年同期比で33.4%増加。ロボットアルゴリズムエンジニアやコミッショニングエンジニアの求人はいずれも前年同期比で30%以上増加している。採用条件を見ると、ロボットアルゴリズムエンジニアでは、52%の求人で修士・博士の学位が求められ、45%の求人で3年以上の実務経験が必要とされている。業界別の求人状況では、ロボットアルゴリズムエンジニアの募集が最も多いのはAI(24.1%)で、大型機械・電気設備(12.8%)、電子技術(7.3%)、産業自動化(5.9%)、自動車製造(5%)と続く。また、AIに関する知識の普及や人材育成のニーズが急増し、AI講師の求人は同112.4%増加した。
複数地域の採用イベントで、アルゴリズムエンジニアやロボット開発人材が企業にとって争奪戦の的となっており、杭州や深センなどは産業クラスターの優位性を活かし、AI人材の集積地となっている。
杭州宇樹科技(Unitree Robotics)の採用担当者である張冬冬氏は「当社のハードウェア関連職の一般的な給与は月給2万〜4万元(1元は約20.5円)で、年末のボーナスを含めると最高で60万〜70万元になる可能性もある」と語る。
AIやロボット関連の採用市場が大変な活況を呈するだけでなく、先端製造業の発展も勢いを増している。
複数の求人プラットフォームのデータによると、先端製造業の求人は同5.9%増加。ドローンの組立・テスト業務が集中する東莞や武漢では、関連求人が同82.7%増加。産業自動化関連の職種では平均給与が同12%上昇。また、自動運転技術関連の求人比率も大幅に増加しており、企業のスマートトランスフォーメーションに伴い、フロントエンド開発職の求人が同8%増加し、運用・保守サポート職の給与も同9.8%上昇している。(編集NA)
「人民網日本語版」2025年3月12日
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