花粉対策で1日3回の水撒き 北京市

人民網日本語版 2025年03月24日15:25

北京の天壇公園内で最近、黄色い粉末が大飛散し、砂嵐のようになっていることが注目を集めている。その黄色い粉末は、ビャクシンの花粉だという。ビャクシンの花粉は、繁殖するために雄ずいから出される生殖細胞で、非常に軽く、風が吹くと、容易に飛散する。北京青年報が報じた。

天壇は、現存する世界最大の古代の祭天を行った建築群であると同時に、北京市内では、最大規模のシダレイトスギの林があり、3000本以上の木が、厳かで、恭しい雰囲気を漂わせている。ただ、気温が上昇するにつれて、天壇ではその花粉が大飛散するようになっている。天壇公園の職員によると、3月10日から4月15日にかけて、同公園では、天気予報を見ながら、職員が見回りをし、松や杉類の開花状況をチェックしている。樹木に、日中は2-3回、夜間には1回の高圧噴霧放水を実施しているという。また草地に対しては、スプリンクラー灌漑設備を使って、水を撒き、花粉が飛散しないようにしている。さらに、作業員と清掃車が地面の花粉を清掃しているという。

水を撒くことで花粉の濃度を抑制しているのは、天壇公園だけではない。北京市造園・緑化局によると、市内の造園・緑化当局が都市管理当局と共同で、花粉対策を強化し、指定された公園や森林のシダレイトスギに、午前は9-11時、午後は1-3時と4-6時の1日3回水を撒く作業を実施しており、花粉の濃度を抑制している。

その他、北京市は「北京市主要林木目録」を改訂し、今後の造林・緑化プロジェクトでは、雄株のビャクシンを植えないことを規定。現在、花粉が飛散しない雌株のビャクシンの栽培を積極的に進めている。(編集KN)

「人民網日本語版」2025年3月24日

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