気象情報サイト「中国天気網」の李靚アナリストはこのほど、「中国はこのところ気温が急速に上昇する時期にさしかかり、各地は春の陽気となり花もほころんでいる。今週末には多くの地域で晴れ間が広がり、暖かな気候になるが、花粉症気象指数も急速に上昇することが予想される」と述べた。中国天気網が伝えた。
同サイトは「全国花粉症警報マップ」を発表した。それによると、今週末には中国の中部と東部の多くの地域が花粉症の発症しやすい・極めて発症しやすいエリアとなり、特に北西地域の東部、黄淮平原、江淮平原から江南地域の東部、雲南省、貴州省、四川省などの地域はリスクが最も高くなる。省都レベルの大都市のうち、済南、合肥、太原、鄭州、上海、杭州、武漢、福州、呼和浩特(フフホト)、蘭州、銀川、西寧などは週末の2日間とも花粉症の極めて発症しやすいエリアになるとみられ、北京、石家荘も日曜日に同エリアの仲間入りをする見込みだ。こうした地域の花粉症がある人は花粉からしっかり身を守らなければならず、外出時にはマスク、帽子、眼鏡(ゴーグル)がどれも欠かせない。
花粉症に勝つには?予防攻略をしっかりと
李氏は、「花粉症を予防する最も効果的な方法は、原因になるアレルゲンを遠ざけることだ。花粉症の人は花粉が盛んに飛んでいる時はできるだけ屋外での活動を減らさなければならない。外出する必要がある時は正午前後の花粉指数が最も高い時間帯を避け、花粉対策グッズで全身を覆うようにし、長袖の服を着て、花粉に触れる確率を少なくすることが大切だ。できれば鼻腔の一部に花粉ブロック薬を塗るといい。帰宅後は着ていた物をしっかり洗濯し、服も布団も干すときは外に干さないようにする」と説明した。
飲食については、花粉症の人は体がのぼせやすくなる食物をあまり取らないようにし、ビタミンCを豊富に含む新鮮な野菜や果物を多めに取り、体の抵抗力を高める必要がある。またビタミンB群を取るとアレルギー症状の緩和に効果がある。
最後に注意しておかなければならないのは、重度の花粉症の人はやはり病院に行ったほうがいいということだ。服薬治療のほか、花粉症の原因に対処し、アレルゲンの同定を基礎として、特異的免疫療法、すなわちアレルギーが起きないように体を慣らしていく減感作療法を行い、アレルギー体質を改善し、アレルギー反応を起きにくくし、さらには起きないようにするといった治療法がある。(編集KS)
「人民網日本語版」2022年4月9日