【音声ニュース】北京市で花粉対策に1日3回の水撒き

人民網日本語版 2025年03月27日11:01

北京の天壇公園内で最近、黄色い粉末が大飛散し、砂嵐のようになっていることが注目を集めている。その黄色い粉末は、ビャクシンの花粉で、非常に軽く、風が吹くと、容易に飛散する。

天壇は、現存する世界最大の古代の祭天を行った建築群であると同時に、北京市内で最大規模のシダレイトスギの林があり、3000本以上の木が、厳かで、恭しい雰囲気を漂わせている。ただ、気温の上昇に伴い、花粉が大飛散するようになっている。天壇公園では、3月10日から4月15日にかけて、天気予報を見ながら、職員が松や杉類の開花状況をチェックし、樹木に、日中は2-3回、夜間には1回の高圧噴霧放水を実施している。また草地には、スプリンクラーで水を撒き、花粉が飛散しないようにしているほか、作業員と清掃車が地面の花粉を清掃している。

こうした対策は天壇公園に限らず、北京市の造園・緑化当局は都市管理当局と共同で、花粉対策を強化し、指定された公園や森林のシダレイトスギに、午前は9時から11時、午後は1時から3時と4時から6時の1日3回水を撒く作業を実施しており、花粉の濃度を抑制している。

さらに、北京市では「北京市主要林木目録」を改訂し、今後の造林・緑化プロジェクトでは、雄株のビャクシンを植えないことを規定。現在、花粉が飛散しない雌株のビャクシンの栽培を積極的に進めている。

「人民網日本語版」2025年3月27日

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