日本の「紫金草合唱団」が南京で合唱を披露
日本の「紫金草合唱団」のメンバー(撮影・毛俊)。
日本の「紫金草合唱団」のメンバーが今月26日、江蘇省南京市の中国侵略日本軍南京大虐殺遭難同胞紀念館を見学した。同合唱団のメンバーの平均年齢は75歳以上で、最高齢は88歳。合唱団の中国訪問は今回で13回目となった。
旧日本陸軍の軍医・山口誠太郎氏は1939年、中国侵略戦争に対する懺悔の思いを表すため、中国では「二月蘭」と呼ばれる花の種を日本に持ち帰り、それを植えた。そして南京市の紫金山の麓に咲いていたことから「紫金草」と名付けた。1990年代、そのエピソードを知った大門高子さんは「紫金草物語」という組曲を創作したほか、日本人の戦争に対する懺悔と平和を願う思いを表現しようと「紫金草合唱団」を立ち上げた。
中国侵略日本軍南京大虐殺遭難同胞紀念館にある紫金草が植えられた花壇(撮影・毛俊)。
大門さんは、「合唱団を1998年に立ち上げてから、毎年、日本の各地で公演を100回以上行っている。私たちの歌を聴いた観客は、南京大虐殺について客観的に知り、理解を深めることができる。合唱団のメンバーは一番多い時で1000人以上いた」と話す。
大門さんはこの27年間で、メンバーと共に、日本のほか、中国や米国などでも公演を行い続けており、中でも2001年に南京で初めて行った公演は忘れ難い経験となったといい、「中国人も、日本人も、拍手しながら涙を流していたのを見て、心が震えた。音楽は人の心に直接訴えかけるということだ」と振り返る。
「平和と音楽の木」を一緒に植える日本の「紫金草合唱団」の代表と南京紫金草童声合唱団の代表(撮影・毛俊)。
今回、再び南京を訪問した紫金草合唱団は、中国侵略日本軍南京大虐殺遭難同胞紀念館の平和広場で、「平和の花紫金草」を合唱した。3月27日午後、同合唱団は南京紫金草童声合唱団と共に、「歴史を銘記し、平和を大切に」をテーマとしたコンサートを開き、歌を通して、平和の大切さを訴えた。
1945年に生まれ、今年80歳になった大門さんは、「私達の歌声が、両国の国民が互いの理解と友好的な感情を深めるきっかけになることを願っている。歌えなくなるまで、歌い続けたい」と決意を語った。(編集KN)
「人民網日本語版」2025年3月28日
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