四川省の男性が人を乗せて飛ぶリアル「飛剣」を制作

四川省のショート動画ブロガー・范十三さん率いるチームは、2ヶ月かけて、短い距離ながらも、人を乗せて本当に飛んでしまうリアル「飛剣」を制作した。中国の仙侠ドラマ（ファンタジー時代劇）に出てくる「剣の上に立って空を飛ぶ」シーンを彷彿させ、ネット上で話題をさらっている。中国新聞網が伝えた。

范さんは、「子供の頃、仙侠ドラマの登場人物のように、剣の上に立って空を飛びたいと夢見ていた。その夢が今、かなった」と喜ぶ。

范さんによると、人を乗せて飛ぶ「飛剣」は、実は剣の形をデザインした飛翔体だ。ドローンは通常、十字構造であるものの、その常識を覆して、左右非対称の設計を採用したため、安定した飛行とバランスが技術的な最大のハードルとなったという。

范さんは、「『飛剣』が浮かんだ時のワクワク感は言葉では言い表せない。これまで想像することしかできなかったシーンを、本当に現実にすることができたと感じた。現時点で、『飛剣』はまだ試作品であるものの、浮いている時間は、最初の10秒から3分ちょっとにまで伸びた。毎回ステップアップするごとに、気分が高揚する」と語る。

ショート動画のクリエイターである范さんのもとには今、道具制作や技術設計に参加してほしいと、複数の映画やドラマからオファーまで舞い込んでいるという。范さんは、「『剣の上に立って空を飛ぶ』というのが今後、日常生活に溶け込んで普通のことになり、多くの人に、サプライズやワクワクする体験を届けられるようにしたい」と期待に胸を膨らませている。（編集KN）

「人民網日本語版」2025年4月9日