中国2024年の新興生産的サービスの貿易黒字、過去最高の664億ドルに

人民網日本語版 2025年04月09日13:40

国家外貨管理局によると、2024年、中国の電気通信・コンピューター・情報サービスやビジネスサービスといった新興の生産的サービスの貿易黒字が664億ドル(1ドルは約145.4円)に達し、過去最高を更新した。

同局が先ごろ発表した「2024年中国国際収支報告」によると、24年の中国の経常収支は前年比61%増の4239億ドルの黒字で、国内総生産(GDP)に対する比率は2.2%だった。そのうち物品貿易は同29%増の7680億ドルの黒字だった。

注目されるのは、24年のサービス貿易は同10%増の2290億ドルの赤字だったことだ。個人の海外旅行と留学が中国のサービス貿易の赤字をもたらした主要項目で、関連の支出は引き続き増加しており、19年の常態レベルに戻った。同時に、外国人の入国ビザと中国での決済の円滑化政策が安定的に推進されたことから、国内旅行商品・サービスが最適化され、観光収入が速いペースで成長した。

同局の関係責任者は、「中国のサービス貿易赤字が世界でも高水準にあるのは、主に中国の人口の基数が大きいこと、ここ数年の住民所得の着実な増加によって海外旅行需要が拡大していることによるものだ。一方で、製造業の発展にともなって、中国の生産的サービスは輸出が徐々に増えて、赤字から黒字に転換し、競争力も向上している」と説明した。

同責任者は、「総じて見れば、中国の貿易黒字の発展と推移は、国内経済の構造調整、グローバル産業チェーンの配置、中国内外の需要の変動と密接に関連しており、中国経済は内外のバランスが取れた状態で安定を維持している。今後は対外貿易の安定と内需拡大の政策措置が引き続き効果を発揮することにより、中国の輸出入は安定した発展傾向を維持し、物品貿易と経常収支の黒字は合理的な範囲で基本的な安定を保つだろう」と述べた。(編集KS)

「人民網日本語版」2025年4月9日

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