パンダ「荷風」と「蘭韻」が専用機でオーストリアへ 貸与期間10年

人民網日本語版 2025年04月24日15:22
パンダ「荷風」と「蘭韻」が専用機でオーストリアへ 貸与期間10年
パンダの「荷風」(写真提供・ジャイアントパンダ保護研究センター)。

中国ジャイアントパンダ保護研究センターのオスのパンダ「荷風(フーフォン)」とメスの「蘭韻(ランイン)」が今月23日、専用機でオーストリアに向かって出発した。2頭はオーストリアで10年暮らすことになっている。人民網が伝えた。

活発で、活動的な性格の「荷風」の国際血統登録番号は1347、2020年8月27日に生まれ、その名前には、「ハスの花のようにさわやかな存在になってほしい」という思いが込められている。利口で、おとなしい性格の「蘭韻」の国際血統登録番号は1336、2020年7月29日に生まれ、その名前には、「ほのかな香りを漂わせるランの花のような存在になってほしい」という思いが込められている。2頭が安全に移動し、体調などを崩すことがないよう、中国が派遣した獣医1人とオーストリアが派遣した飼育員1人が専用機に乗り込んでいる。また、中国は新鮮な竹やタケノコ、とうもろこしの粉で作った特製蒸しパン、水、薬を用意するなど、万全の準備を整えた。2頭はオーストリア・ウィーンのシェーンブルン動物園に到着後、隔離検疫を受けることになっている。中国が派遣した飼育員1人と獣医1人は、オーストリアにしばらく留まり、2頭が新しい環境にできるだけ早く適応できるようサポートすることになっている。

中国とオーストリアは2003年に、ジャイアントパンダを保護するための共同研究を正式にスタートさせ、良好な協力関係を築いてきた。そして、ジャイアントパンダの保護、繁殖、病気の治療、技術交流、人員育成、社会教育といった面で多大な成果を挙げてきた。

4月22日午後、中国野生動物保護協会と中国ジャイアントパンダ保護研究センターは四川省都江堰市で「荷風」と「蘭韻」の歓送セレモニーを行った。(編集KN)

「人民網日本語版」2025年4月24日

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