「グッズ購入の旅」が人気 二次元が中国の文化観光産業の新たなエンジンに

人民網日本語版 2025年05月04日15:30

5月2日、江西省南昌市の「谷子」店でお気に入りのグッズを選ぶ観光客(撮影・劉思偉)。

5月2日、江西省南昌市の「谷子」店でお気に入りのグッズを選ぶ観光客(撮影・劉思偉)。

グッズは、中国の若者の間では音訳されて「谷子(グーズ)」と呼ばれており、主にマンガやアニメ、ゲームなどの「二次元」関連の商品を指す。この「グッズ経済」が二次元文化関連経済を一新した。中国新聞網が伝えた。

マンガやアニメ、ゲームなどのキャラクターから生まれた周辺グッズの購入ブームにより、二次元関連の商品とビジネスが各地の観光市場における新たな目的地や新たなルート、新たなテーマとなっている。今年の「メーデー」(5月1日)連休には、江西省南昌市の「天虹ショッピングセンター」や上海市の「百聯ZX創趣場」、湖北省武漢市の「X118」、江蘇省南京市の「水遊城」といった有名な二次元関連商品売り場には、たくさんの若い観光客が訪れて「グッズ購入の旅」を楽しんでいた。

取材でわかったのは、多くの都市の文化観光当局が二次元キャラを利用して地元の観光資源と結合し、観光客の感情体験を向上させていることだ。たとえば南昌市では祝休日になるとマンガ・アニメ展示会を開催し、広西壮(チワン)族自治区は人気ゲーム「光と夜の恋」とのコラボを展開し、山西省は中国初の国産AAAゲーム「黒神話:悟空(Black Myth: Wukong)」の要素を取り入れるなどして、多くの観光客を呼び込んでいる。

調査会社iiMedia Research(艾媒諮詢)のまとめたデータによれば、2024年には中国の二次元とその周辺グッズをとりまく市場の規模が5977億元(1元は約19.9円)に達し、2029年には中国の「グッズ経済」の市場規模は3000億元に達する見込みという。(編集KS)

「人民網日本語版」2025年5月4日

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