中国発のアートトイが世界中で爆発的人気に
中国のアートトイブランド「POP MART(ポップマート)」が打ち出したキャラクターグッズ「LABUBU(ラブブ)」 関連のショート動画が、海外のSNSで数十万回再生されたり、欧米の人気芸能人が中国のアートトイと一緒に写真を撮影したり、ファンらがグッズを競うように購入したりと、中国のアートトイが現在、海外で爆発的人気となっている。
(画像著作権はCFP視覚中国所有のため転載禁止)
中国のアートトイが近年、世界中で大人気となっているのを背景に、多くのブランドがオンラインで海外に販売するルートを開設したり、実店舗を設置したりしている。そして、オンラインでも、オフラインでも中国のアートトイが大ヒットとなり、「POP MART」はその代表格となっている。
実店舗を見ると、2024年、「POP MART」はベトナムやインドネシア、フィリピン、イタリア、スペインに、第1号店となる店舗をオープンさせた。同年末の時点で、「POP MART」は30ヶ国・地域で実店舗500店以上、自動販売機「ROBO SHOP」2300台以上を設置していた。
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オンラインのルートを見ると、現時点で、「POP MART」は、複数の越境ECプラットフォームを通して、90ヶ国・地域以上に向けて、商品を販売している。
「POP MART」は、中国のアートトイの海外進出の成功例の一つにすぎない。これ以外にも中国のアートトイブランド「TOP TOY(トップトイ)」は、世界で実店舗280店以上を展開しており、2024年、関連企業は53回に分けて、合わせて4700万元(1元は約20.0円)相当の商品を輸出した。また、もう1つのアートトイブランド「52TOYS」のタイの業務は2024年、300%増となり、東南アジア市場の成長率も220%に達した。海外進出はすでに中国のアートトイブランドが発展する上で、重要な成長ポイントとなっている。
では、中国のアートトイが大好きなのはどこの国の消費者なのだろうか?2024年、「POP MART」の海外業務の売り上げは絶好調だった。例えば、香港特別行政区、澳門特別行政区、台湾地区、及び海外業務の中でも、東南アジア市場の割合が最も高く、増加幅が最も大きかったのは北米市場だった。東南アジア市場の売上高は、24億元で、全体に占める割合は47.4%、前年同期比619.1%増だった。北米市場の売上高は7億2000万元で、全体に占める割合は14.3%で、前年同期比556.9%増だった。
中国のアートトイが世界で大人気となっているワケは?
ある海外メディアは、中国のアートトイ産業は独特な商品デザインや多岐にわたる販売ルート、及びグローバル化を重視した発展戦略などを通して、様々な文化背景や地理的な壁を打破し、異なる文化の人々に受け入れられるグローバルな消費財を打ち出しているとの見方を示している。(編集KN)
「人民網日本語版」2025年6月4日
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