28日から中国国内線に「3C」マーク無しのモバイルバッテリー持ち込み禁止に

人民網日本語版 2025年06月27日15:30

中国民用航空局は今月26日、中国の強制製品認証(「CCC認証」)のマークが表示されていない、またははっきり表示されていないモバイルバッテリーのほか、リコール対象のモバイルバッテリーの国内便機内への持ち込みを今月28日から禁止すると発表した。

CCC認証マーク

CCC認証マーク

今年に入り、中国では、乗客が機内に持ち込んだモバイルバッテリーなどのリチウム電池製品が機内で発火・発煙するトラブルが多発している。また、複数の大手メーカーのモバイルバッテリーが、電池セルの安全性にリスクがあるといった理由でリコールされ、中国国家市場監督管理総局は、複数のモバイルバッテリーや電池セルメーカーのCCC認証を取り消し、または一時停止した。こうした状況は、乗客が機内にモバイルバッテリーを持ち込むことには潜在リスクが存在し、民間航空の安全な運航に脅威を与えるリスクが高まり続けていることを示している。

これを受け、中国民用航空局は、現行の政策をベースに、 国際民間航空機関(ICAO)の「危険物を空輸するための技術的指示」に基づいて、さらに厳格な管理措置を講じた。

通知は、「各空港のセキュリティチェック当局は、乗客が携行するモバイルバッテリーのチェックを強化し、乗客が規格基準を満たしていないモバイルバッテリーを機内に持ち込むことを厳重に防がねばならない。乗客がモバイルバッテリーを廃棄、または一時的に預けるエリアを合理的に設置し、一時的に預ける場合の手続きと流れを明確にするなど、便宜を図ること」としている。

CCC認証による管理が導入されている理由は?

市場監督管理総局が以前発表した公告によると、2023年8月1日から、リチウム電池や電池パック、モバイルバッテリーが、CCC認証の対象となった。また、2024年8月1日からは、CCC認証証書やマークを取得していないそれらの製品については、出荷、販売、輸入、またはその他の経営活動における使用が禁止された。

リチウム電池やモバイルバッテリーには化学的特性があり、一定の潜在リスクが存在する。特に、製品の生産工程や構造が国家基準などの技術的要求を満たしていない場合や、輸送中や使用中に極端に高いまたは低い温度にさらされる、大きな衝撃を受ける、過充電などにより、熱暴走が発生しやすく、バッテリーの膨張や発火、爆発、過熱状態、液体漏れなどの問題が発生し、消費者の身の安全や健康を脅かすことになる。(編集KN)

「人民網日本語版」2025年6月27日

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