洪水で深刻な浸水被害受けた貴州省榕江県で進む復旧作業

人民網日本語版 2025年07月02日10:13

壊滅的な洪水に見舞われた貴州省榕江県ではすでに水が引き、少しずつ日常を取り戻しつつある。6月30日の取材では、貴州省は29日の洪水警戒1級警報解除を受け、全力で復興作業を行う段階へと切り替えていた。また各救援隊は汚水・汚泥の排出、洗浄、消毒といった作業を懸命に進めていた。工人日報が伝えた。

榕江県最大の商業施設・常馳広場の地下1階は、水深が最大6メートルに達し、完全に水没した。その後、6月30日午前7時半に、117時間連続で行われていた排水作業が完了した。

商業施設内で排水作業を行う救援隊のメンバー(撮影・呉暁彭)。

商業施設内で排水作業を行う救援隊のメンバー(撮影・呉暁彭)。

国家トンネル緊急救援・中鉄五局貴陽隊の王興邦・中隊長は、「大型排水ポンプ車のほか、持ち運び可能な排水ポンプ8台を使って、33.27万立方メートルの水を排出した。被災者103人を避難所に移送した後は、浸水した常馳広場や古州老街、体育館など5ヶ所の排水作業、7ヶ所の汚泥排出、洗浄作業など、復興作業に全力を尽くしている」とした。

排水作業や汚泥排出、洗浄作業のほか、緊急の復旧作業を経て、榕江県の民家への電力供給はほぼ全て再開した。

市街地で1軒1軒、壊れた電力メーターを交換する作業員(撮影・謝釋与)。

市街地で1軒1軒、壊れた電力メーターを交換する作業員(撮影・謝釋与)。

南方電網貴州電網公司の段栄華副総経理は、「市街地は各家庭で停電が復旧し、各行政村の停電も復旧した。当社は停電復旧作業のために作業員約延べ1万6000人、非常用電源車400台、非常用発電機1259台を投入している。今後は、送配電網の災害後強靭性強化計画を実施するほか、壊れた設備や電線を対象に系統的に復旧作業を行う」としている。

取材では、榕江県の市内の中心部、ニュータウンの浄水場の稼働も再開したことが分かった。一部の高層住宅を除く民家では通常通り水道が使えるようになっている。(編集KN)

「人民網日本語版」2025年7月2日

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