S&Pが中国の長期ソブリン信用格付けを「A+」で据え置き 中国財政部がコメント

人民網日本語版 2025年08月08日15:11

中国財政部(財務省)の関係責任者はこのほど、世界的な格付け機関であるS&Pグローバル・レーティングが中国の長期ソブリン信用格付けを据え置き、見通しを維持したことについて、記者の質問に答えた。

【記者】8月7日、S&Pグローバル・レーティングは、中国の長期ソブリン信用格付けを「A+」で据え置き、見通しを「安定的」に維持するという報告書を発表した。これに対する財政部のコメントは。

【財政部】S&Pが中国の長期ソブリン信用格付けを据え置き、「安定的」との見通しを維持した決定をうれしく思う。S&Pの報告書は中国経済の成長の強靭性と債務管理の成果を高く評価し、中国経済の好調の見通しに対する信頼感を体現するものだ。

2025年上半期、中国政府は急激に変化する外部環境に積極的に対応し、政策パッケージを着実に打ち出し、経済運営が安定の中で成長するよう保障したため、主要経済指標が予想を上回る好調さとなり、新たな質の生産力が積極的な発展を遂げ、民生の最低ラインの保障がさらに強化され、中国経済は力強い活力と高い強靭性を示した。上半期の中国経済成長率は前年通年を0.3ポイント上回る5.3%となった。国際通貨基金(IMF)がこのほど、2025年中国経済成長率予測値を4月の予測値から0.8ポイント上方修正して4.8%としている。

下半期には、中国のマクロ政策は、引き続き効果を発揮し、適時に強化すると同時に、政策の連続性と安定性の維持、柔軟性と予見可能性の強化、雇用・企業・市場・期待の安定への注力、国内と国際的な2つの循環「双循環」の力強い促進、通年の経済・社会発展の目標任務の達成に向けて努力し、第14次五カ年計画(2021~25年)の円満な締めくくりを目指す。

中国は今後、経済発展の内生的原動力を持続的に強化し、国内外の情勢の変化に応じて、政策の準備を適時に検討・動的に調整し、経済が安定傾向の中で好調さを維持し続けることを確保し、世界経済の発展のために中国の力を貢献していく。(編集KS)

「人民網日本語版」2025年8月8日

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