【素敵な四季を探す旅】白露

人民網日本語版 2025年09月07日09:50

9月7日は秋の3番目の節気である二十四節気の「白露」。「素敵な四季を探す旅」シリーズでは、旅行好きなSisiが素敵な四季を探す旅に案内!今回は秋の深まりを感じることのできる素敵な風景が広がる江蘇省蘇州市を紹介する。

「白露」の頃になると、暑さが少しずつ弱まり、涼しくなり始める。昼夜の気温差も大きくなり、空気中の水蒸気が冷やされ、水滴となり、葉や草花につくようになるため、そこから「白露」と呼ばれるようになった。

昔の人は「白露」から15日間を3つの「候」に分け、「一候」にガンが飛来し、「二候」にツバメが去り、「三候」に 多くの鳥が冬の間のエサを蓄え始めるとした。渡り鳥は気温の変化に敏感で、中国の昔の人は、「白露」の頃になると、ガンやツバメが、冬も暖かい南へと移動し、多くの鳥が冬に備えてエサを蓄え始めることを知っていたのだ。

「白露」の頃になると、北半球は渡り鳥の移動する季節になる。蘇州市太湖エリアは、「東アジア・オーストラリア地域フライウェイ」上の国際的に重要な湿地で、「渡り鳥の天国」と言える。この地で夏を過ごした渡り鳥の群れは、そのフライウェイに沿って南下し、大陸を越えて、暖かい地域に移動して、越冬する。中国は湿地保護法を施行して、国際的に重要な湿地82ヶ所の保護・管理を強化し、こうした渡り鳥の生息地も保護して、世界の生物多様性保全に多大な貢献を果たしている。

「白露」の風習の多くは、ヘルスケアと関係がある。ヘルスケアの風習は農耕社会に端を発している。昔の人は、「白露」が到来すると、涼しくなり、空気が乾燥することで、体調に変化が生じやすくなるため、リュウガンやシロキクラゲといった食品を食べることで体を潤す必要があると考えた。その伝統は現在まで受け継がれており、人と自然の調和を反映している。

また江蘇省や浙江省一帯には、「白露」の頃に、酒で客をもてなす伝統がある。温めて飲む酒はほのかに甘く、「白露米酒」と呼ばれている。

月光が美しくなるこの時期、ヘルスケアに気を付けつつ、秋を楽しく過ごそう!(編集KN)

「人民網日本語版」2025年9月7日

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