中国のスマホは「eSIM」対応?3大通信キャリアが回答
「iPhone Air」(写真著作権はCFP視覚中国所有のため転載禁止)
米アップル社が先ごろ、iPhoneシリーズ史上最薄のボディを採用した「iPhone Air」を発表し、同モデルでは、物理SIMが廃止され、業界標準のデジタルSIM 「eSIM」専用になることが明らかになり、市場では、「eSIM」が注目を集めている。
「eSIM」とは、 SIMカードと同じ機能を「データ」として機器本体に内蔵する仕組みで、端末内にあらかじめ埋め込まれたチップに、インターネット経由で契約情報を書き込む。そのため、物理SIMを挿入しなくても、通信キャリアが提供するモバイルデータ通信をアクティベートし、各種端末を使って、インターネットを利用したり、電話をかけたり、ショートメッセージを送受信したりすることができる。こうした機能は物理的なSIMカードと変わらない。
「eSIM」が登場したことで、物理SIMの申請をする必要がなくなったほか、Wi-Fiを切り替えるような感覚で、通信キャリアをMNPで乗り換えたり、スマホがさらに薄くなったりと、スマホにたくさんの変化がもたらされた。
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中国の3大通信キャリアは「eSIM」に対応しているか?
中国移動(チャイナ・モバイル)の関係者によると、同社はすでに「eSIM」に対応しており、間もなく詳細が発表されることになっているという。
また中国聯通(チャイナユニコム)もすでに「eSIM」に対応しているものの、いつその手続きが可能になるかについては、まだ確定していないという。アップルのオフィシャルサイトのiPhone Airが紹介されているページを見ると、中国大陸部では、中国聯通の「eSIM」だけが同モデルに対応している。
中国電信(チャイナテレコム)は、「eSIM」に対応する準備が万全に整っており、間もなく、中国工業・情報化部(省)の商用試験の合否連絡があるため、認可され次第、iPhone17を含むスマホの「eSIM」手続きの受付を始める予定という。
「eSIM」に対応している世界の通信キャリアが今、どんどん増えている。市場調査会社「カウンターポイントリサーチ」が2024年に発表した「『eSIM』対応機器市場展望」報告によると、世界の通信キャリア400社以上が「eSIM」に対応しており、平均約50機種の端末でそれを利用できるようになっている。その他、コネクテッドカーやゲートウェイ、ルーター、ドローンなども、物理的なSIMカードを変えるのは至難の業であるため、「eSIM」や「iSIM」が利用できるようになると、便宜性が増すことになる。(編集KN)
「人民網日本語版」2025年9月12日
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