故宮文化財南遷記念展が北京で開幕

人民網日本語版 2025年10月01日14:00

故宮博物院と「国家人文歴史」雑誌社が共同開催する「故宮文化財南遷記念展」が9月30日、北京の故宮博物院で開幕した。

同展は故宮の神武門展示ホールで行われ、銅器、玉器、陶磁器、時計類、書・画などの貴重な文化財60点(組)と文書・文献100件(組)が展示され、抗日戦争時期に戦火を逃れて南に避難(南遷)した故宮の文化財が、各地を転々とした苦難の道のり、そこに映し出される波乱と起伏に富んだ民族の記憶をさまざまな展示手法により今に伝えている。会期は2025年12月31日まで。

開幕式に続いて「故宮文化財南遷記念展」座談会が行われた。出席した専門家は、「故宮の文化財の南遷は中国人民の抗日戦争における有機的な構成要素であり、輝ける中華文明を守り伝えるとともに、世界の反ファシズム戦争における人類の文化遺産保護という歴史の奇跡を生み出した。南遷の史跡・遺跡を科学的かつ合理的に保護・利用し、南遷の歴史に関する資料の整理・研究を着実に進め、南遷の歴史的価値と精神的価値を絶えず深く掘り起こし、南遷が歴史の記憶の構築や文化的アイデンティティの形成において持つ突出した役割を深く理解することが必要だ」と述べた。(編集KS)

「人民網日本語版」2025年10月1日

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