長航続距離型「空飛ぶタクシー」VT35が安徽省合肥市で発表
人民網日本語版 2025年10月14日13:47
次世代の長航続距離型電動垂直離着陸機(eVTOL)「VT35」が13日、安徽省合肥市で発表された。「空飛ぶタクシー」と呼ばれているこの新型機は、中長距離の空での移動に新たな可能性をもたらしている。中国新聞社が伝えた。

安徽省合肥市で発表された長航続距離型「空飛ぶタクシー」VT35(10月13日撮影・儲瑋瑋)。
有人飛行が可能なVT35は、億航智能設備有限公司が独自に開発し、主に都市間移動、海域横断、山間部横断といった中長距離移動のニーズに向けて対応している。
同機はタンデム翼構造の2人乗りレイアウトを採用し、8基の分散式リフトプロペラで垂直離着陸を実現。さらに、尾部の推進プロペラと固定翼により巡航飛行を行う。満載時の設計航続距離は200キロメートル以上。最大離陸重量は950キログラムで、完成機のサイズは全長約8メートル、高さ約3メートル、翼幅約8メートルとなっている。
VT35は自動操縦技術を採用し、探知・回避機能を備えており、あらかじめ設定された航路に従って自動飛行が可能で、複数機による協調運用にも対応する。
また、都市内の多くの離着陸場所に適応できる設計となっており、将来的には公園、オフィスビルの屋上、屋外駐車場なども発着点として利用できる見通しだ。その場合、利用客は専用空港に行くことなく、「ポイント・ツー・ポイント」「ドア・ツー・ドア」で空を移動することができるようになる。
現時点で、合肥市には低空飛行関連企業が300社以上集まっており、研究開発・試験・製造・運用を含む一連の産業エコシステムを形成している。また15種類の低空利用シーンを展開し、180ヶ所以上の離着陸拠点が整備されている。(編集YF)
「人民網日本語版」2025年10月14日
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