世界に貴重な確実性をもたらす中国経済の「安定の中で成長」
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中国国家統計局は20日、今年第1-3四半期(1-9月)の国民経済運営状況を発表した。第1-3四半期の中国の国内総生産(GDP)は前年同期比で5.2%増加し、昨年通年および昨年同期と比べてそれぞれ0.2ポイント、0.4ポイント加速していた。これにより、年間主要目標の達成に向けた強固な土台が築かれた。世界経済が成長の原動力を欠き、不安定性や不確実性が増す中、中国経済は全体的な安定と「安定の中で成長」という基調を維持し、世界経済に貴重な確実性をもたらしている。(人民日報コラム「和音」掲載)
世界的に見て、5.2%という経済成長率は主要なエコノミーの中で上位にあり、中国は常に世界経済成長において最も安定的で、最も信頼できる原動力となっている。今年に入り、外部からの圧力の増大と国内の困難の多さという複雑な局面に直面しながらも、中国経済は圧力に耐え抜き、基盤をしっかりと維持しただけでなく、少なからぬ重要分野で新たなブレイクスルーや高度化を遂げ、変化に応じて困難を克服する能力を存分に示した。今年第1-3四半期、中国の物品貿易は総額で前年同期比で4%増加し、十分な強靭性を示した。これについてロイター通信は、「単一市場への依存から脱却し、製品の多様化を実現する中国の能力がはっきりと示された」と報じた。グローバル化が逆風にさらされる中、中国は貿易の新たな原動力を強化し、市場の多様化を持続的に推し進め、輸出製品をより新しく、より優れたものへと変え、グローバルな産業・サプライチェーンの安定性と円滑性の維持に重要な役割を果たしている。
中国経済の堅実な前進の鍵は、自国の課題を着実にこなし、質の高い発展という「確実性」によって、外部環境の急激な変化という「不確実性」に対処していることにある。
先日開催された第138回中国輸出入商品交易会(広州交易会)では、ロボットやスマート製造などハイテク製品の展示ブース前に各国からの来場者が長蛇の列を作った。科学技術と産業の融合的イノベーションが深化し続ける中、さらに多くのイノベーションの成果が「研究室」から「生産ライン」へと移り、イノベーションの「ポテンシャルエネルギー」が経済の「運動エネルギー」へと転化され続けている。中国は各地の実情に応じて新たな質の生産力を発展させ、経済構造のたゆまぬ調整と最適化、新旧の原動力の筒所ある転換を推し進め、質の高い発展に新たな活力を供給している。
在来産業は「インターネット+」「AI+」「デジタル+」と積極的に連携し、設備更新と技術改造を加速させ、新たな活力を引き出し続けている。第1-3四半期、中国では一定規模以上の風力発電と太陽光発電がいずれも前年同期比で二桁成長を実現し、新エネルギー車や車載用リチウムイオン電池など新エネルギー関連製品の生産量はそれぞれ29.7%、46.9%増加し、経済発展の「グリーン度」を高め続けた。
国際情勢が目まぐるしく変化する中でも、中国経済の「安定」という構図、「成長」という基調、「強靱」という特質は変わっていない。今後、中国は諸政策の効力を十分に発揮し、質の高い発展を着実に推進し、新たな質の生産力の発展を加速させていく。中国には、経済の持続的好転を維持し、引き続き世界経済の成長を力強く支えていく自信と能力がある。(編集NA)
「人民網日本語版」2025年10月22日
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