AIと脱炭素に注目 日系企業が輸入博に大規模出展

人民網日本語版 2025年11月10日16:30

第8回中国国際輸入博覧会(輸入博)には、日系企業が大規模に出展している。中国日本商会がまとめた統計データによれば、今年は自動車、電子部品、食品、化粧品、金融など多分野にわたる日系企業計320社が出展している。輸入博は日系企業にとって今や戦略を明らかにし、ビジネスパートナーとの協力を拡大するための重要なプラットフォームとなっている。

旭化成(中国)投資有限公司の五十嵐弘之中国総代表は、「旭化成にとって、輸入博の最大の魅力は共同創造のプラットフォームを提供してくれるというところにある」と語る。旭化成株式会社研究・開発本部の松崎修部長は、「旭化成が常に重視するのは『技術を中国に持ち込む』ことではなく、『中国と共に創り出す』ことだ。今後も引き続き中国市場に寄り添い、革新的なソリューションを創出していく」と述べた。

パナソニックは今回の博覧会の新製品発表プラットフォームで戦略発表会を開催。その中で、パナソニックホールディングスのグローバル副社長兼グループ中国・北東アジア総代表の本間哲朗氏は、パナソニックの「2分野に注力」を中核とした人工知能(AI)戦略の全体像について初めて体系的に説明し、中国市場に深く根ざし、さらには世界で勝利を収めることへの揺るぎない自信を示した。

本間氏は、「パナソニックは中国のAI産業発展のチャンスをしっかりつかまえ、中国の『全国統一大市場』の優位性を活かしながら、技術イノベーションによって競争力を高め、中国の現代化建設に貢献していく」と述べた。

ブラザー工業株式会社は今回の輸入博の中で独自のESG(環境・社会・ガバナンス)交流会を行い、戦略の解説、成果の展示、技術によるエンパワーメントの3本立てで、グローバル化に対応した持続可能な開発の構想と実績を体系的に提示した。

ブラザー工業株式会社CSR&コミュニケーション部の田丸弓恵部長は、「ブラザーグループは2025年中に業務の全ライフサイクルにおけるカーボンニュートラルを達成し、二酸化炭素(CO2)の排出量削減、資源の循環利用、生物多様性の保護の3分野から行動枠組みを構築し、中国を含む各地域市場でESG戦略の踏み込んだ実施を推進することを打ち出した」と述べた。(編集KS)

「人民網日本語版」2025年11月10日

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