ホテルロボット応用大会が北京・亦荘で開催

人民網日本語版 2025年12月01日14:27

ホテルがロボットの「競技場」へと変貌した。第1回北京スマートホテルロボット「揭榜掛帥(イノベーションプロジェクトのリーダーの年齢・職位にとらわれない自薦による公募)」応用大会が11月29日、北京経済技術開発区(北京・亦荘)で開催された。これは全国初の実際のホテル環境と実需に基づくホテルロボット応用大会だ。全国各地から25社の企業が結成した31チームが参加。ホテルのスマート化・デジタルトランスフォーメーション、ロボットの需給マッチングに焦点を当て、国内のスマートホテルロボット分野における模範的な大会として、ホテルロボットの実用化の加速を目指すものとなる。中国新聞網が伝えた。

11月29日、第1回北京スマートホテルロボット「揭榜掛帥」応用大会が北京・亦荘で行われた。写真は客室を清掃するロボット。撮影・張祥毅

11月29日、第1回北京スマートホテルロボット「揭榜掛帥」応用大会が北京・亦荘で行われた。写真は客室を清掃するロボット。撮影・張祥毅

今大会は「科学技術によるサービスの強化、スマート化による体験の再構築」をテーマに、ホテル運営の課題に正確に的を絞り、客室サービス、案内・誘導、清掃、エンターテインメントの計4部門を設定し、ロボットの機能実現、環境適応、インタラクション体験、実行安定性、知能レベルなどの総合能力を重点的に評価した。

実際のホテル環境による実戦的な検証が、今大会の大きな注目点だ。北京興基プルマンホテルでは、各種ロボットが活躍した。ロビーからエレベーターに乗り、6階の客室へ物品を配送するロボット、3階ロビーで音声や画面を通じて案内サービスを行うロボット、客室や共用部で清掃・消毒を担当するロボット、指定エリアで健康チェックや煎餅(中国風クレープ)作り、お茶の抽出を行うロボットまで登場した。

大会は4部門から構成され、各部門は1日3ラウンドで競技を行い、15人のホテル業界専門家の採点により参加ロボットの総合実力を評価した。審査員はいずれも豊富なホテル運営・サービスの管理経験を持ち、サービスの流れ、運営効率、シーン適合度などの観点からロボット製品の実際の価値を評価した。配点は基礎項目70%、追加項目20%、イノベーション項目10%。客室サービス部門を例にすると、基礎項目は「実用性・使いやすさ・メンテナンス性」の3つの側面から構成され、ホテルへの導入能力を評価する中核部分となる。追加項目は「システムの互換性・安全性と信頼性」の2つの側面から構成され、イノベーション項目は「コストパフォーマンス適合性・外観およびPR適合性」の2つの側面から構成され、製品の性能とコストのバランス、ブランドイメージの表現を総合的に評価する。また、企業プレゼンの場も設けられ、投資・融資専門家とのマッチング支援も行われた。

大会には、雲迹科技、優理奇など業界のリーディング企業が参加し、雲迹科技のUPロボットや、猎户星空の「豹小秘mini」などの主力製品が披露された。激戦の結果、客室サービス部門は雲迹科技と星工聚将、清掃部門は雲迹科技と霊秫科技、案内・誘導部門は猎户星空と檔檔数字、エンタメ・インタラクション部門は雲迹科技、有方科技、大虎智源がそれぞれ受賞した。また、軟体ロボットが未来探索賞、乐博空间がファッションデザイン賞、徳壹科技が応用模範賞を受賞し、技術イノベーションとデザイン性が評価された。

今年に入り、北京・亦荘はエンボディドAIロボット向けの特別政策を発表し、市・区レベルの基金と連動して資金・要素支援を強化。星海図、本末科技、首形科技など産業チェーンの重要企業を誘致し、ロボットの中核サプライチェーンを継続的に整備している。さらに「毎月イベントを開催」シリーズを開始し、第1回北京スマート介護ロボット応用大会、第1回中国(国際)ロボットディベート大会などを開催し、産業交流と協力を促進している。また、全国初のロボット業界党委員会も設立し、優良企業の進出と産業イノベーションを総合的に支援している。(編集YF)

「人民網日本語版」2025年12月1日

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