貴陽市の強力なコンテンツとなりつつあるコーヒー・クラフトビール・新ティードリンク

人民網日本語版 2025年12月10日16:49

貴州省貴陽市の街中にはカフェが3000店以上あるほか、クラフトビールバーが1200店以上あり、夜になると煌々とした照明が灯る。コーヒー、クラフトビール、新ティードリンクを中心として、貴陽市では今、この新しい3業態と地元の豊富な物産を融合させるスタイルを充実させている。人民網が伝えた。

コーヒーを淹れる「黒石コーヒー」のバリスタ(撮影・陳潔泉)。

コーヒーを淹れる「黒石コーヒー」のバリスタ(撮影・陳潔泉)。

現在、新商品の開発に取り組んでいるカフェ「黒石コーヒー」のバリスタ・唐佳鑫さんは、「地元産の新鮮な花椒をすりつぶして、搾りたてのぶどうジュースとナッツの中に混ぜ、香り高いコーヒーと組み合わせることで、爽やかな甘さと花椒ならではのピリリとした味わいという独特の風味を楽しめるドリンクとなっている。この特製コーヒードリンクの開発に、2ヶ月以上試行錯誤した」と話す。同カフェのメニューを見てみると、トゲナシやドクダミ、木姜子などとコーヒーを組み合わせたオリジナリティあふれるドリンクメニューがたくさん並び、地元の特色を生かしたここでしか味わうことができないラインナップとなっている。

貴陽のクラフトビールブランド「TripSmith」の酒蔵に整然と並べられている木の樽(撮影・陳潔泉)。

貴陽のクラフトビールブランド「TripSmith」の酒蔵に整然と並べられている木の樽(撮影・陳潔泉)。

11月末にベルギーで開催された国際品評会「ブリュッセル・ビア・チャレンジ(BBC)」で、貴陽のクラフトビールブランド「TripSmith」は、「過桶野生草莓小麦(Nature Wild Strawberry Barrel-Aged Beer)」で金賞を獲得した。このクラフトビールの原料にも、貴州省産の高品質のイチゴやアンズが使われている。

貴州省銅仁市産の抹茶を使った新ティードリンク(撮影・涂敏)。

貴州省銅仁市産の抹茶を使った新ティードリンク(撮影・涂敏)。

時が経つにつれて、地元の独特な物産と新しい3業態を組み合わせることで、同地でしか味わうことができない差別化されたブランドが形成され、オリジナルテイストを武器に、自然と客が集まるようになっている。

市民の柯珍琳さんは、「週末は家にいたくない。どこに遊びにいこうか?」と、ソーシャルメディアを見ていたところ、新しい3業態を楽しむことができる人気スポット・阿雲朵倉文化クリエイティブ街区(エリア)を見つけ、行くことにしたという。そして、ゲットしたホットコーヒーを手に、「朝はコーヒー、午後はティー・ドリンク、夜はクラフトビールを飲めるほか、マーケットをぶらぶらしたり、トークショーを見たり、スケートボードで遊んだりすることもでき、トレンドのドリンクと人情味あふれるイベントがうまくコラボレーションしていて、大満足」と絶賛していた。

ティー・ドリンクやコーヒーを飲みながら会話を弾ませる男女ら(撮影・黄小桃)。

ティー・ドリンクやコーヒーを飲みながら会話を弾ませる男女ら(撮影・黄小桃)。

貴陽市は、オシャレな空間を打ち立て、イベントを開催し、消費シーンとの融合といったアプローチを通して、新しい3業態が文化観光をさらに盛り上げ、文化観光資源とリンクする強力なコンテンツに据えることで、「1杯のドリンク」が同市の雰囲気を大きく変えようとしている。

オシャレな雰囲気の店でゆっくりとくつろぐ市民や観光客(撮影・陳潔泉)。

オシャレな雰囲気の店でゆっくりとくつろぐ市民や観光客(撮影・陳潔泉)。

今年1-9月期、貴陽市のコーヒーや新ティードリンクなどの新業態の成長率は52.8%に達した。新しい3業態が都市に住む人々の暮らしに溶け込み、単なるドリンクからエモ消費へ飛躍し、文化的アイコンとなり、人々のライフスタイルを変え、都市の消費の活力を高めている。今年、貴陽市ではコーヒーだけを見ても、消費が18%増となり、中国でコーヒーの消費の成長幅が最も大きくなっている都市の一つとなっている。(編集KN)

「人民網日本語版」2025年12月10日

注目フォトニュース

関連記事