中国の産業用ロボット、初めて輸出が輸入を上回る 前年比48.7%増の背景にある産業構造の転換

人民網日本語版 2026年02月04日16:46

(画像著作権はCFP視覚中国所有のため転載禁止)

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税関総署の統計によると、2025年、中国の産業用ロボットは輸出が前年比で48.7%増加し、初めて輸入を上回った。これにより、中国は産業用ロボットの純輸出国となった。人民日報海外版が伝えた。

中国は世界最大の産業用ロボットの活用国であり、製造国でもある。産業用ロボットの国産化率は50%を超える。しかし、これまでは輸出が少なく、毎年大量のロボットを輸入する必要があった。

2025年、中国の産業用ロボットは世界の顧客から一層認められるようになり、輸入国から純輸出国へと転じた。

中国製産業用ロボットの輸出先として最も急速に伸びているのが、ベトナム、メキシコ、タイ。世界の電子機器製造業の重要な移転先であるベトナムでは、携帯電話やパソコンの組立ラインに中国製産業用ロボットが広く導入されている。北米の自動車産業の重要な延伸拠点であるメキシコでは、車体の溶接、塗装、組立などの工程で中国製産業用ロボットが大活躍している。タイでは、自動車部品加工や家電製品の生産分野で中国製産業用ロボットが大量に導入され、現地の製造業の自動化と高度化を後押ししている。

中国の産業用ロボット産業が「逆転」を遂げたのは、技術的ブレイクスルー、産業間の協同、政策支援という3つの要素が作用した結果であり、これらによって輸出増加の強固な土台が固められた。

中国の貿易で、輸出が輸入を上回る品目は少なくない。それにもかかわらず、「産業用ロボットの純輸出国になったこと」が注目に値するのはなぜか。

長年にわたって、日本やドイツなどがその蓄積された技術力とブランド優位性によって、産業用ロボットの主要な純輸出国であった。中国が産業用ロボットの最大の消費国から純輸出国へと転じたことは、中国の製造業全体の実力の高まりを反映しているだけでなく、世界市場が中国の産業用ロボット産業を認めたためであり、中国が産業用ロボットの分野ですでに世界をリードする水準に達したことを示している。

復旦大学インテリジェントロボット・先進製造イノベーション学部の張立華副学部長によると、産業用ロボットは一般的な機電製品と異なり、その国際競争力は単一の性能指標によって決まるものではなく、信頼性、精度、安定性、システム互換性、納期能力、そして長期的な運用・保守サービスといった総合的な次元で評価される。輸出が初めて輸入を上回ったことは、国産ロボットがすでに国際市場の厳しい検証を経て、性能とコスト、納期とサービスの間で比較的バランスが取れているという優位性を形成し、世界の顧客の主な選択肢に入るようになったことを物語っている。これは、中国の製造業が「規模の優位性」から「体系としての優位性」へと飛躍し、一点突破から総合的な能力の輸出へと移行したことを示している。

これは、グローバル・バリューチェーンにおける地位が著しく高まったことの現れでもある。埃夫特(EFORT)の游瑋会長兼社長は「産業用ロボットの大量輸出は、中国ブランドが世界の産業チェーンにおいてより強い価格交渉権を握りつつあり、産業競争力に本質的な変化が生じ、中国の製造業が『追随者』から、世界の産業チェーンに不可欠な『供給者』『パートナー』へと変貌を遂げたことを示している」と指摘した。(編集NA)

「人民網日本語版」2026年2月4日

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