南方エリアのトキ保護が記録更新 浙江省徳清県の個体群が1000羽に
5月6日午前6時41分、浙江省湖州市徳清県にある下渚湖トキ繁殖研究基地で、人工孵化が行われていたトキの卵から、23時間の嘴打ちの後、ヒナが誕生した。これにより、同基地で人工孵化または自然孵化したトキは1000羽に達した。中国新聞網が伝えた。
同県のトキ飼育専門家の邱国強氏は、「これは南方のトキ保護における重要な節目となる成果だ」と述べた。

2026年4月、浙江省湖州市徳清県の自然に還されたトキ。(画像提供:取材先)
トキは世界の絶滅危惧種だ。1970年代には、朝鮮半島とロシア国内のトキが相次いで姿を消した。81年には、この「東洋の宝石」は世界に7羽しか残っていなかった。それから45年間に及ぶ保護活動を経て、やっと個体群が増加傾向に転じた。邱氏は、「中国のトキ保護は時間との戦いだ。2008年に10羽のトキが陝西省から徳清県に移り、生息域外保全と個体群再構築が始まった。その後、科学研究チームが飼育、繁殖、野生復帰などの技術的課題を克服し、中国初の南方トキ個体群を構築した」と説明した。
トキは今、繁殖期を迎えている。邱氏によると、これらのトキは徳清の湿地に生息して繁殖するだけでなく、遺伝資源を浙江省、湖南省、江蘇省などの地域にも拡散し、長江流域のトキ個体群再構築の基盤を築いているという。
今年のメーデー5連休中、多くの家族連れが下渚湖を訪れ、トキの美しさを間近に感じた。湖北省武漢市の野鳥撮影のプロである劉秀氏は、毎年ここで撮影を行い、生態写真を通じて学校で鳥類保護の理念を広めている。周辺6村の農家の収入は1人当たり1万8000元(1元は約22.9円)増え、エコツーリズムによる年間収入は14億7000万元に達する。下渚湖沿河村の住民・丁根香氏は、「トキが飛来したことで、水が澄み、魚やエビが増え、私たちの故郷は本当に豊かさをもたらす『宝の山』になった」と感慨深げに語った。
同基地は現在、浙江大学とSSR(単純反復配列)やMHC(主要組織適合遺伝子複合体)の遺伝子マーカーの共同開発を進めており、トキ個体群の系統(遺伝的特性)管理データベースを構築し、ヒナの孵化後の生存率は97.11%に達している。(編集KS)
「人民網日本語版」2026年5月8日
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